◎ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」、第6番「田園」 マゼール指揮ベルリン・フィル
◎58〜60年の古い録音をCD化。遡るほどおもしろいマゼール。というかクリーヴランド時代の録音すら廃盤が目立ちはじめている今を嘆け。「真に偉大な才能に恵まれた色モノ」という稀有な存在を知りたければ、四半世紀以上のタイムスリップが必要。

◎バッハ:ゴルトベルク変奏曲 グールド(p) 新旧2種の録音+α
◎マスト・アイテム。新盤、旧盤、ボーナス・ディスクの3枚セットであることに意義ありな、商品としての完成度の高さに刮目せよ。重複買いなど気にしている場合ではない。もちろん演奏は伝説級。
◎リゲティ:ロンターノ/アトモスフェール/アパリシオン他 ノット指揮ベルリン・フィル
◎わざとらしいなあ、免罪符みたいに現代音楽入れて。いや、これだけは、これだけは聴いてみてくだされ。えっ、つまらん?うーん、せめて演奏のスゴさだけでも認めてよ。

この一年のお気に入り
◎「チェンバロ・レボリューション2002〜プティット・ロマンス」 有橋淑和(cemb)
◎厳禁、「なんだ、Jクラシックか」な思い込みでスルー。ちょっと待て、この選曲を見よ。うおおお、なんじゃこりゃー。ラヴェル、R・シュトラウス、ブゾーニ、ディーリアス……。編曲モノではない。こんなチェンバロ曲があったなんて。絶句。