いよいよ1998年ってことで、今年もmy disc of the year小発表! 視点はワタシ的に喜び倒れそうになったディスクってことで、客観的アンド芸術的評価反映度ゼロ。お手軽に買える系の物欲対象年間総決算だっ! |
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▼バッハ/チェンバロ協奏曲集 アレッサンドリーニ(cem) Music Boulevard クラシック検索
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ってことで、嵐のような日々が過ぎ去った1997年、振り返ってみると今年は近年では最強にCD買いまくった一年だったような気が。なぜか。理由その1はワタシ的なもの。まずまずいいヘッドフォンを買ったから。AKGのK501。密閉型じゃないので疲れないので長時間でもOK。音もいい。で、ついついディスクも買っちゃう。おかげでガンガン音楽鳴らしながらHTML書く癖がすっかり身についてしまった。
理由その2は、もうちょっと大事な理由。CDが安くなった。特に国内盤の廉価盤激安化ってのが97年の顕著な傾向で、過去の名演はもちろん比較的最近のものまで限りなく安い。となると、今まで関心なかった系もつい手にしてしまう。これ、もう一方では新録音冬の時代の到来も意味してて、高くて未知の新録音より、安くて評価定まった旧録音のほうに手が伸びてしまいがち。各メジャーレーベルで録音計画が中止になったり契約切ったりしてるように、80年代後半から90年代初めのような、バカバカと同じような曲を同じような演奏家が複数回レコーディングするような時代は過去かも。その代わり、曲のレパートリーの拡大って傾向はすでに何年も前から進行中なわけで、これはこれでいいんじゃないかと。
まず、つい最近モノでシュテファン・フッソングのアコーディオンによるジョン・ケージ/夢(DENON COCO80731)。「夢」とか「ある風景の中で」とか、浸り系の抒情に満ちた名曲をアコーディオンで弾いちゃったという一枚。どれもホントに美しい曲ばっかりです。少なくとも前述の2曲は、オリジナルのピアノ版のほうがいいとは思うんだけど、時々無性にリード楽器の音色が恋しくなったりするじゃないっすか。そーゆー時にどうぞ。夜に聴くべし。 あとは、フィリップ・グラスからベートーヴェンまで、おもちゃのピアノで弾いた「アート・オブ・トイ・ピアノ」(POINT MUSIC PHCP11054)。弾いてるのはマーガレット・レン・タン(フォルテピアノのメルヴィン・タンの妹さん。トイ・ピアノ9台所有だそうです)。音色の魅力はおもちゃの領分超えまくってます。
ストルツマンのクラリネットで、オペラの名アリアをっていうARIA (RCA 09026 68817 2)もオススメ。いい意味でバカ度高くて正月向き(なんだそりゃ)。 現代音楽のチェンバロ弾きと言えばエリザベト・ホイナツカ。今まで別々に出てたCD2枚をまとめちゃった「衝撃のサウンド/ホイナツカ・プレイズ・コンテンポラリ」(ERATO WPCS5785/6)。薄型ケースで2854円なり。リゲティの「ハンガリアン・ロック」やらクセナキスの「ホアイ」が入ってる1枚、プラス、ブクルシュリエフの「群島」、リュク・フェラリの「社会主義音楽?」とかが入ってる1枚。ガチガチに前衛。取り扱い注意すれ。 グールドの紙&オリジナル・ジャケットのシリーズも商品的にはとってもいい感じ。さすがに音はもう持ってるから買わなかったけど。
つうところっすか。98年がいい年でありますように。神様、お願い。(98/01/01) |