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「オタク」と「マニア」はどう違うんだよっ!(同種の質問多数)なこの設問、これは自意識の問題なのだ。どっちも「ファン」に留まらないくらい熱心なんだけど、「オタク」を自称できる感性を持っているかどうか。たった10%のオタク率はちょっと寂しく、一言叫びたい。「がんばれ、オタク!」。冷静に眺めると「濃い人」(オタク+マニア)、普通の「ファン」、「入門者」それぞれ似た比率で分散しちゃってるわけだ。これは「濃い」人が多いと見なすんだよね、メディア的には。「プロ」率は妥当(っていうかプロはなかなかボタン押してくれない)。「クラシックなんて聴かない人」93名様って、一体なんなのさ(爆)。 |
この質問の意図、わかっていただけたであろうか。つまり、夜7時からのコンサートというのは、なかなか大変なのである。会場までの移動にも電車やら地下鉄やらを複雑に乗り継いでそれなりに時間がかかる。そして、仕事が早く終わるとは限らない。しかし、腹は減る、人類みな腹は減る。ああ、どうしようか。 無事コンサート前に食事を摂れる方は3人に一人しかいない。4割強の方は空腹に耐え、終演後ないしは帰宅後に食べる忍耐強い人々である。そして、早あがりもできなければ、飢えにがまんできない残りの4%の猛者はどうしているか。なんと、コンサート中に食べているのであった! おお、その手があったくゎっ、ガッテン、ガッテン、ガッテン。 |
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こういう回答方式だと、序盤は「一切聴かない」が独走するんだけど、時間とともに聴かない人の投票は減るので、最後にはこんな感じになるんすね。トップは「指環」。意外だなあ、あんなに長大な作品がよく聴かれているとは。2位の「オランダ人」も不思議。個人的には今までで一番予想と違った設問だったかも。ひょっとして序曲とかだけ聴く方も投票しちゃったのかなあ>オランダ人。ただ、票数の差を見ると、どれもあんまり差はないとも読めるんだよね。 |
現実に指揮者が決定する前から後までずっと投票を受け付けてたんだけど、開始直後から終始カルロス・クライバーがトップ。もはや現実味の薄い夢って気もするけど。意外なのは、じれったいほどのラトル票の伸びなさ。そんなもんなの? 実際にやってくることになったサヴァリッシュには「関心薄」、ティーレマンへは「期待ありあり」ってところか。ムーティは組織票が入ったかも。でもそれも人気の証明っすね。 |
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これは相当おもしろかったっすよ!だって、年末に投票を開始した時点と、最終結果がまるっきり違ってるんだから。当初、上位に来ていたのはラトル、クライバー、ハイティンク、ガーディナーあたり。クライバーは別格としても、みんな新鮮さを求めていたってこと。ところが年が明けて、例の爆発的ヒットとなった小澤のCDが発売されると、それまで下から2番手くらいだった小澤票がぐんぐんと票を伸ばし、ついにはトップで安定。いや恐れ入った。それくらい評判がよかったわけっす、2002年のニューイヤー・コンサートは。 |
群れるのか、ひきこもるのか。馴れ合いか孤独か。果たしてクラシック音楽ファンなるものは身近なところで同好の士を見つけることができているんだろうかという素朴な疑問をぶつけてみた。 で、残念ながら驚異のひきこもり率にはならなかったんだが(笑)、0人とひきこもりを合わせると27%くらいの人が周囲にクラシック・ファン・ゼロな状況。案外、少ないか。1人、2人といったところを合計しても27%。つまり、残り46%、すなわち半数弱の人は3人以上っていうんだから、なんだ、クラシック好きなんてそこらじゅうにいるんじゃないのか。ただし、やっぱり「無所属」ってのは結構厳しくて、団体・サークル派が多い。まあ、団体っていうのはアマチュア演奏団体っすよね、フツーは。 つうわけで、0人派から団体所属派まで、きれいに偏りなくばらついてくれて、「クラシック・ファンって●●●●なヤツらばっかり」みたいな言い方は不可能という至極健全な結果が出たのだ。惜しい(?)。 |
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「ああ、やっぱりそうかあ、パトロンねえ」と嘆息する前に、これはアーティストと非アーティストに分けてみるべし。芸術家で一番求められているのは断然「革命的作曲家」なのだ。つまり20世紀中にあれだけやったにもかかわらず、さらに革命を求めるというところが興味深げ。次は天才演奏家。名歌手が求められないのは満たされているからなのか、無関心なのか。非アーティスト系はパトロン、聴衆、批評家の順。今の聴衆ってそんなに良識に欠けてるのかなあ。これが一番よくわかんなかった。自分の価値判断をしっかりせいっていうこと? |
なんと、ぶっちぎりで第5番がトップ。事実この曲はよく演奏される名作なんだけど、逆説的にショスタコーヴィチをあまり聴かない人が多いってことを証明しちゃったかも。8番とか7番とかもっと上に来るのかと思ったがなあ。下3曲が異常に票が接近してるのがスゴい。15番より下は同順位といっていい。4番ってこんなに人気なの? |
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「やっぱりドイツ・オーストリアが一位かぁ」とただ納得してもつまらない。注目すべき点は3つ。誰しも最強を予想する独・墺といえども3割にとどまること、フランス音楽がしっかりと2位を確保していること、そしてロシアを含めた東ヨーロッパの音楽が強く支持されていること(これは結構スゴいことだと思うぞ)。アメリカが最下位というのは、まあしょうがないのか。それにしても日本に入っている票というのは日本の現代音楽への票なのか、伝統音楽への票なのか。実はJPOPだったりして(笑)。 |
どこで聴きたいかってのはなかなか難しい問題で、人の好みとは計り知れないものであるよと改めて思うのであった。つまり数こそ違えサントリーホールにもNHKホールにもそこをベストと考える人がいるってこと。 すみだトリフォニーの大健闘を別とすればほぼ予想通りの順位なのだが、それにしても1位サントリーと2位東京文化の差がここまでつくとは。東京を代表する音楽ホールはサントリーホールと言い切ってしまおう。 音響だけじゃなくて、立地だとか、演奏会の内容、居心地のよさ等、いろんな要素がからみあって、こういう結果が出てきたんではないでしょーか。 |
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驚くべき結果が出た。第7番が1位。このありがちな設問に対しては「第九」が1位という結論が最初から決まっているようなものなのだが、予想を裏切り第7番。画期的。集まった票数の多さから考えても一定の信頼性はある(ちなみに同一人物が続けてボタンを押しても票数はカウントされない)。グループ分けで考えると7と9が圧倒的二大人気曲。三番手がエロイカで、続くのが6と5。もっとも一番票の少ない8番といえども十分人気曲だとは思うが、ベートーヴェンの場合。 |
ひっぱりにひっぱって票を集めたのだが、トップ2は最後まで激戦。謎々好きで処刑マニアのお姫さまになるか、神の娘に生まれ天駆ける女戦士になるか、悩むところだ(そんな問題かよ)。トゥーランドットはかなり強引ながらも一応ハッピーエンドになってるのが勝因だったかも。全体に悲恋系は人気が薄め。 上位2位から少々離されたが、3位のサロメも意外に健闘。美少女になって脱ぎながら踊りたいという願望のあらわれなのか、それとも生首愛好家の票を集めたのか、そのあたりは定かではない。 |
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やっぱり二大オケは強かった。実は投票序盤、ベルリン・フィルがウィーン・フィルをリードしてたのが、多数の票が集まるにつれ予想通りの結果に。しかし3位以下は興味深い。シカゴですら票を集めきれなかったように、アメリカの楽団は意外なほど弱い。一方、ドレスデンのようなドイツの響きは愛される。4位以下は過去の特定指揮者との結びつきの深さが人気の高さにつながってる部分もあるので、「現時点の」好みを尋ねれば別の結果が出たかもしれない。 |
オペラの登場人物なんてのは、大体ろくでもない人生しか送っていない。しかもやたら死んだり殺したりする。選択肢中唯一、円満な人物が1位になってしまったのが残念だ(笑)。そんな中で地獄に落ちてでも己の生き様を貫くドン・ジョヴァンニが1位に肉薄したのは大健闘。悪者アルベリヒの3位は意外。4位になんとヴォツェック。人殺しをして発狂するところが人気の秘密(おいおい)。5位のヴォータンも票を集めた。そんなに苦悩したいのか(笑)。裏切者ヤーゴや卑劣漢スカルピアも下位とはいえマニアックな支持を集める。ドン・ホセがウケない。愚か者は悪よりダメだということか。最下位がオテロ? この人が一番カッコいいと思うんだけどなあ。奸計に陥っちゃうのがダメなんでしょーか。 |
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意外にも、みなさん大変積極的。ダントツで多かったのが「そーっと突付く」で約60%ほどで安定。これに「迷わず揺り起こす」(15%)という超積極派を加えると、75%もの方が何らかの行動を起こすということになる。ワタシ的には(自分自身もそうなんだけど)「じっと耐える」(20%)が過半数には達するだろうと予測していたのだ。なんとなく怖そうじゃないっすか(笑)。
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すごい票数が集まった。結構燃えるかも(笑)。9番の完勝には納得。しかし2位以下は到底予想がつかない。1番や4番がポピュラーという時代は去りつつある。6番がこれだけ上に来るとは。クック版の録音も多数出ているのに、10番の人気のなさが謎。「どれもヤだ」9%はむしろ少ないと見るべきで、票数からいってもみんなマーラーが好きってことじゃないか。
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みんな、怠け者であることがよく分かった(苦笑)。才能と名声を得て、なおかつ仕事しないのがよろしい、と。ってことで、トップはネタ項目。この結果のポイントは2位〜5位。指揮者になる、作曲家になる、ピアニストになる、いずれもほぼ同数といっていい。不思議なバランス感覚が発揮されているのだ。 |