●発売中の「ユリイカ」6月号を見たか。特集は「フットボール宣言」。このなかに蓮實重彦と渡部直己の対談「サッカー・プロレタリアート宣言!」があるんだが、これがもう、笑い死にしそうなくらいにおもしろい。どこかのサッカー・マニアがニセ蓮實重彦とニセ渡部直己になり切って、いかにもそれっぽいウソ対談をしているんじゃないかと思ったくらいである。「嬉しかったのは最終選考でディバイオが落ちたことなんですけどね。というのもディバイオ程度が得点ランキングに絡んでいるのはイタリアの恥だと思う。ビエリも大嫌いなんですがね(笑)」(蓮實)とか。この二人にかかるとブラッターFIFA会長は「茶坊主」、ダバディは「スケコマシ風の通訳」、スキラッチが「詐欺師」。いやホントにおもしろいのはその辺じゃないんだけど、短く引用はできないので、とにかく書店へ走るべし。「徹底討論」なんて書いてあるけど、こりゃ「爆笑対談」とすべきである。やっぱり「ユリイカ」はスゴいなあ。
P.S. 上記の対談は、書籍「スポーツ批評宣言あるいは運動の擁護」に収録されている。(06/04)