August 11, 2002

スティーヴン・キング・ドキュメンタリー

●BS2でスティーヴン・キングのドキュメンタリーを観た。なぜかBBC制作。キングって写真もそんなにいくつも見かけないけど、本人を映像で見たのはこれが初めてじゃないだろうか。キング作品の大半を読んでいるにもかかわらず、これまで作家本人の顔というかキャラクターというのがほとんど定着していなかったので、「動いていて喋るキング」の映像というのがどうしても「スティーヴン・キング」と結びつかない。キングについて語るために出てきたピーター・ストラウブの顔なんかはいかにもって感じなんだが(ほとんど読んでないけど)。
●で、キング作品ではおなじみ、メイン州の映像が出て来るんだが、これはもう作品中の描写通りで納得。キング自身が語っている過去のエピソードなんかはそう目新しくはないのだが(アルコール依存症だったこととか、「シャイニング」を映画化したキューブリックはホラーをわかっていないとか)、地元のオッサンたちと毎週ソフトボールをしているスティーヴン・キングの絵を見るとやっぱりインパクトあり。こんなベストセラー作家がフツーの人として地域社会になじむことができるのか、でも妙なヤツが近づいてきたりとか、大変なんだろうな、と。
●「ミザリー」の話に続いて、実際にキング宅に見知らぬ電波野郎が爆弾と称するものを抱えて不法侵入し、お前の作品は私の盗作だと主張したっていう実話が披露されていた。短編「秘密の窓、秘密の庭」(「ランゴリアーズ」収録)はこの本人の体験から書かれたんだろうな。前にも当欄でちょっとだけ紹介した(→ Side_B)。(2002/08/11)

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