February 25, 2003

スカーレット・ディーバ

●オノマトペー! 「スカーレット・ディーバ」なるタイトルから勝手に音楽系映画を期待して観てみたら(←自分についた軽いウソ)、これって監督がアーシア・アルジェントなんだって。アーシア・アルジェントって、あの「サスペリア」や「フェノミナ」で知られるイタリアン・ホラーの巨匠ダリオ・アルジェントの娘なんすね。初監督作品にして主演女優のアーシア。イタリアって血縁・地縁がモノを言うラテンな社会らしいんだけど、まさに無残なまでに炸裂する、親の七光りパワー。
●「華やかな世界とは裏腹に孤独を募らせ、ドラッグとセックスに溺れるトップ女優のアンナ(→ってアーシア自身ね)が、ミュージシャンのカークと出逢い、経験したことのない愛の感情が生まれる」、だとぉ? 最後に「(笑)」って入れるの忘れてないか。はいはい、がんばったよ学生映画。いやいや親が著名じゃなくてもこういう人、東京にもいっぱいいると思うんだ。作品より自作解説が256倍雄弁になっちゃう、「なんちゃってクリエーター」たちが。ああ、見えます、見えます、現場の叩き上げのオッサンが陰でささやいてます、「なぁーにが監督だ、このクソガキゃあ」。でもアルジェント・ファミリーはきっとハッピー、巨匠自慢の娘に目を細める。ああ、アーシア、あたし怖いわ、自分の才能が。
●なんて心の中で文句垂れてたら、吃驚。女優としてはやっぱりアーシア・アルジェントってスゴいんだ。ハリウッド大作「トリプルX」でヒロイン役じゃないっすか、わが目猛烈疑った事実。容赦なくメジャー。かー、やっぱり映画のことはワタシゃわからんよ。(02/25)

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