●駅のホームを歩いていると、胸ポケットで存在しない携帯電話がブルブルと震えた。ポケットにはタバコの箱しか入っていない。一瞬戸惑ったが、次の瞬間に納得した。隣を並行して歩いていた若者がどこからともなくケイタイを取り出して、会話を始めたのだ。そうか、隣のケイタイの振動が、ワタシのタバコの箱にコピーされたのだ。初めて遭遇したこの現象に、なにか名前を付けてやらなければ。名前さえ付ければ、次はワタシのポケットのタバコを隣の人物のケイタイにコピーすることも可能になるに違いない。(05/01)
May 1, 2003