June 9, 2003

ニッポンvsアルゼンチン

●久しぶりだなあ、ニッポン代表にこんなに落胆させられるなんて。ビエルサ監督に「昨年の試合の日本の方が強かった」と言われてしまったが、4点も失ってしまってはしょうがない。レベルの高い相手と「オープンな」戦いを挑むと、一対一で抜かれまくって試合にならんつうことっすね。
●前半ニッポンのキックオフ直後になんでもないバックパスをミスしてスローインを与えてしまった時点からかなりヤバかった。しかも長居のスタジアムもサポーターたちもヤバかった。なんかもう、こりゃ凋落期の男子バレボーかと思ったですよ。失点して「キャーッ!」だもんなあ。失点したら、黙る。基本っすよ。
●トップの選手にボールを当てる→落としたボールを拾えない→アルゼンチンの速攻。この形を何度見たことか。とはいえ、アルゼンチンがすばらしすぎるのも確かで、サビオラのゴールなんて対ニッポン戦じゃなかったら感動してアンビリバボー!って叫ぶくらい美。日テレのアナウンサーが、今回のアルゼンチンは次のワールドカップをにらんだ若手中心の編成と繰り返していたが、バルセロナやバレンシアやレアル・マドリッドで活躍している選手を捕まえて「若手」もなにもない。十分世界最高峰なり。
●一番悲しかったのが3失点目。高原の同僚、ロメオに決められたんだが、素晴らしいプレーをされたというよりは、こんなに簡単にマークを振り切られてしまうっつう悲しさ。こういうときに前任者のフラットスリーがちょっぴり懐かしくなる。一対一じゃコテンパにやられるんだから、オフサイド・トラップ仕掛けようよって戦術が。
●でも理にかなった戦術を採る変人と、高すぎる理想を掲げる人格者では、ワタシは後者のほうが好きっすよ。(06/09)

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「レアル・マドリッドの花試合」です。

次の記事は「アルゼンチンの練習」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ

国内盤は日本語で、輸入盤は欧文で検索。