June 12, 2003

ニッポンvsパラグアイ

●久々に行って来ました、ニッポンvsパラグアイ@埼玉スタジアム。0-0なので、徒労感大あり。いや、点が入らないという点を除けば、内容的には素晴らしかったんすけど(苦笑)。GK:楢崎-DF:アレックス(!)、宮本、坪井、山田-MF:遠藤(保)、福西、中村俊輔、ナカタ-FW:高原、大久保。つまり前のアルゼンチン戦に業を煮やした(?)ジーコ監督が、楢崎とナカタ以外全部取り替えてきたわけだ。
●で、個々の選手のデキは素晴らしかったんである。なにしろ、パラグアイ、知ってる選手がクエバスだけというありさまで、実力者たちが全然来ていない。なのでアルゼンチン戦とは打って変わって、一対一の勝負でもかなり勝ててしまう。ただそれでもパラグアイの堅守は健在で、守備戦術は整備されている印象を受けたし、そもそも「守ってカウンター」の意識が徹底されている。だから、ニッポンがほとんど攻めていたにもかかわらず、決定機は少なかった。
●ナカタの凄さは相変わらずとして、一番好印象を残してくれたのは大久保。ユース時代にも思ったけど、やっぱりこの人はモノが違う。とにかく前を向いて勝負してくれるのがいい。代表初ゴールがオフサイドで幻となってしまったのは不運。俊輔に関しては異論もありそうなんだけど、ワタシは良かったと思う。マリノス時代から「ゴールが遠い」プレイスタイルに不満を抱いているんだが、この日は俊輔的には最大限、ゴールを目指していたんではないかと。
●左サイドバックにアレックスというのは奇策。大昔にサイドバックだったというのは知ってるけど、まったく現実味なし。あのスライディング・タックルはディフェンダーのそれじゃないよなあ。ずっと裏を狙われていた。左にアレックス、右に山田というのは超攻撃的な布陣だが、アレックスがすぐに高い位置に上がってしまうので、反対側の山田は自重していたんだと思う。レッズで見せているような積極的な上がりがほとんどなかった。
●巧い選手が揃い、中盤のパス交換ではスペクタクルも堪能できたが、しかし結果的に0-0ってのはどう消化すりゃいいのか。たぶん、またしても態度保留、コンフェデ杯に持ち越しってことなのか。ジーコ批判が強まりそうで参るなあ。やれやれ。(06/12)

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「馬場ベル」です。

次の記事は「「怪しい日本語研究室」」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ

国内盤は日本語で、輸入盤は欧文で検索。