●文庫化されていた「怪しい日本語研究室」(イアン・アーシー著/新潮文庫)を読む。カナダ人翻訳家の著者が、ガイジンの視点から見た「日本語」のおもしろさについて日本語で書いたエッセイ集。で、ユーモアの質もよく、鋭い指摘ありで大いに楽しめるのだが、とにかく日本語の巧さには舌を巻いた。日本語が母国語ではないとは到底思えない。ワタシよりもずっと日本語の語彙も表現も豊かである(苦笑)。ここまで知性とセンスの良さを見せつけられるとかえって引いてしまうところもあるが、げらげら笑いながら読んでしまった時点でワタシゃ完敗している。(06/13)
June 13, 2003