November 11, 2003

古典、新作

●最近、なごみたいときはメニューイン。なんとなく人道主義な気分なので(ウソ)。ヴィヴァルディかモーツァルトの協奏曲集からほぼ適当に選んで聴く。モーツァルトの2台のヴァイオリンとオーボエとチェロのためのコンチェルトーネK190っていう、ちょっと隠れた名曲があって大変すばらしいのだが、なにより驚いたのはワタシがこの曲を知らなかったってこと(笑)。いやあ、どうして知らなかったんだろう。こういうのって特に古典派ではワタシはほぼ落としてないっていう思い込みがあったんだけど、よりによってモーツァルトにあったとは。うーむ、信じられん。とはいえ得をした気もする(笑)。
●素朴に思うのは、クラシックの大作曲家はもうみんな死んでるってところが惜しい。あ、いや現代の作曲家はもちろん現代に活躍してるんだけど、そのあたりも十分に承知の上で言えば、モーツァルトやベートーヴェンは生きていない。R・シュトラウスだってとっくに死んだ。だって想像してみよ。今が18世紀とか、せめて20世紀初頭だったらスゴいっすよ。「来月初演のR・シュトラウスのオペラって、なんか銀の薔薇を持ったヘンなタイツのクソガキが伯爵夫人に萌え萌えの話らしいぜ」「うわー、キモそう。中継はあるの?」「BS-2でドレスデンからナマだってテレビガイドに出てたよ」「ナマは時差がキツいなあ。アキバにCD-R並んだら買っとくかー」みたいな会話が成立するってことですよ。いいなあ。
●そういう会話の後で、はじめて「薔薇の騎士」に接したら、どんな気分になるだろか。まちがいなくCDかDVDの発売が待ち遠しく思えるだろうな。(11/11)

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