2003年12月アーカイブ

December 30, 2003

大晦日の働き者

●この時期、東京の人口が減って快適度が一時的に増すのだが、しかし昨晩は混んでいた。非会社系忘年会が集中する日だったのかも。
●あと、さすがにスパム・メールも減少する。特に日本のスパムは減る。とはいえゼロにはならず、こんな時期にも送ってきやがる働き者すぎるスパム業者もいるにはいるようだ。思わず、お勤めご苦労様といってしま……うわけねーよっ! ファッキュー!ど腐れスパム野郎どもっ!
●じゃ、「第九」でも聴くか。♪おお、友よ~、人類はみな兄弟、スパム業者を除いて~。(2003/12/30)

December 28, 2003

マルティヌー、小野正嗣

●年内の仕事を片付けられずにがっくり。物語に飢える。そこで、呪術性を求めることにした。
●マルティヌーのピアノ協奏曲第4番「呪文」を聴く(このCDに収録。リンク先のamazonには書いてないけど入っている)。すばらしく眩暈感があって満喫。マルティヌーはワタシにとってはヤナーチェク以上に「異質であること」が魅力な音楽で、わけのわからん語法で書かれた懐かしい音楽って気がする。
●小野正嗣の「にぎやかな湾に背負われた船」を読んだ。くらくらするほど傑作。海辺の集落を舞台に、数代に渡って町に蓄積された記憶の物語であり、都市が捨て去った日本版魔術的リアリズムのなかの日常の物語。三島由紀夫賞受賞をうたった帯に筒井康隆の推薦文があるが(ガルシア=マルケス+中上健次)、これを読まなくてもどうしたってガルシア=マルケスを思い起こす。お正月、田舎に帰省する人にオススメ(笑)。(12/28)

December 26, 2003

駅の改札エビス事件

●駅の改札を出ようとすると、少し離れた階段でどさりと重いものが落ちるような音がした。振り返ると、黒いコートを着た初老の男性が倒れている。階段の中ほどで足を踏みはずしたようだが、段をまたがって斜めに倒れたまま起き上がろうとしない。額からは鮮血が流れ出ている。頭をぶつけて額を切ったらしい。視線が虚ろである。あたりの人込みの中から二人組の女の子が近寄ってきて、男性を助けようとする。忘年会シーズンの夜、駅は昼間と変わらず混雑している。
●だれかが倒れると、みな一瞬固まる。助けに行くべきか、立ち去るべきかという躊躇の瞬間がある。あれは倒れている人物が助けようとしても安全な、普通の人であるかどうかを見極めようという、避けがたい逡巡の時間なのだろう。ところがだれか十分な人数が助けにいったとわかると、今度は人は安心して立ち止まり、その視線は突然無遠慮になる。初老の男はまだ倒れたままである。足元にコンビニのポリ袋があり、そこからエビス・ビールが二缶、転げ出ている。背後の人だかりから若者の声が聞こえてきた。物珍しそうに小声で囁きあっているのが聞こえた。
「おい、エビスだよ、エビス」
「ああ、エビスか。エビスだよな」
(12/26)

December 25, 2003

プスカシュの名言

●今週の箴言

サッカーの伝説的な名選手、フィレンツ・プスカシュ。太りやすく常に体重で困っていた。

「食べなくともケーキを見るだけで体重が300グラム増える!」

(12/25)

December 24, 2003

メリー・クリスマス!

●メリー・クリスマス!
トン・コープマンって1944年年生まれなんだけど、40代ですでに風貌がお爺さん化してたよね。
※写真と本文はまったく関係ありません。

New Release Radarを更新しておいたので、よろしければぜひ。(12/24)

December 23, 2003

「世界の中心で愛を……」

●近所に場違いなくらい大型の書店があるんだが、ここの文庫コーナーにほかを圧倒してバベルの塔状態な平積み既刊本が一冊。ハーラン・エリスンの「世界の中心で愛を叫んだけもの」(ハヤカワ文庫SF)がドドーーーン!……あの、それってベストセラーになっている片山恭一の「世界の中心で、愛をさけぶ」とタイトルが似てるっていう以外に山積みになる理由はあるんでしょか。ま、まさかね。
●ワタシは片山恭一は読まないと思うが、ハーラン・エリスンは20年くらい前に読んだ。ガキすぎてわからなかったらしく、さっぱり覚えていない。そう考えると、ガキの頃の読書ってムダだなあ。(12/23)

December 22, 2003

ていうか田中だろ

鹿島を戦力外になった秋田豊、名古屋グランパスへ移籍。秋田はあと1、2年は問題なく優勝を争うチームでプレイできると思うので、これでよかったと思うんだが、鹿島のほうが困るんじゃないだろうか……いや、困らないんだろうな。広島(水戸にレンタル)のトゥーリオ改め闘莉王をきっと獲るんだろう。
●それにしてもブラジルから帰化したっていう闘莉王、その夜露死苦みたいな強そうすぎる漢字はどうにかならんのかって気もする。本名は「田中 マルクス 闘莉王 ユウジ ムルザニ」。つうか、ブラジル人っていってもおじいさんは田中さんっていう日本人なんだよね。見た目も日本人、高校も渋谷幕張、日本語も話すわけで、サッカーやってなけりゃフツーに「田中さん」って呼ばれてるよな(笑)。(12/22)

December 18, 2003

バイロムよ、永遠なれ(ウソ)

●サノバビッチッ! 2006年のワールドカップ・ドイツ大会でもチケット販売はあのバイロム社がやるかもってよ! 日韓大会でのメチャクチャな大混乱はベッケンバウアーにもちゃんと伝わっていたはずで、一時は「ドイツ国内の実績のある会社に任せる」みたいな声明が出されていたはずである。しかし、いつの間にやらドイツの組織委員会のお偉方にもバイロム派が侵蝕してきているらしい。たしかメキシコ人が英国で所有している小さな家族経営みたいな会社で、大イベントのチケット販売実績なんか全然なかったんだよね、バイロム社って。
●とんでもない連中だが、ここまで来ると呆れを通り越して感心する。利権っていうものとの付き合い方を熟知してるっつうか。これでドイツ戦でエリアごとごっそり空席とか出たりしたらどうなるか、ちょっと知りたい気もする。2006年ドイツ大会でものすごい大顰蹙を買って、大会後FIFAから「もうバイロムとは付き合いません」宣言が出て、で、2010年アフリカ大会の販売がまたなぜかバイロム社になるとか(笑えない)。(12/18)

December 17, 2003

「葉桜の季節に君を想うということ」

●われながら思いっきりわかりやすい消費行動なんだが、「このミス」を読んだら、今年の国内ベスト1に選ばれていた歌野晶午の「葉桜の季節に君を想うということ」(文芸春秋)を読みたくなって、ゲット即読了。傑作。
●終盤にある転換点があって、それまでに読んできた光景がガラリと変わって見える。これがもう笑ってしまうほど鮮やかで、ワタシはあわてて冒頭から再度目を通し、自分が読んだものを確かめた。反則なし、フェアー・プレイである。小説としても今日的な視点が盛り込まれていて(まあ多少は異論もあるにしても)読み応え十分。この書名と装幀(←京極夏彦のクレジットあり)にまた読み終えてから感心しちゃうのだなあ。巧い、巧すぎる。なお、巻末についているオマケは蛇足だと思うので、先に見ちゃうと大凶。(12/17)

December 16, 2003

スパムの教訓

●最近やってくるスパムのタイトルが、DISC0UNT 0RDER for Vl@GRA とか V^i^a^g^r^a とか V$iagra みたいに発狂しているのは、アンチ・スパム・ツールをくぐりぬけるためのイタチごっこ的な創意のためである。人間の目ならV1@GRAという文字列からViagraを想起することはできても、PCにはわからないだろうっていうわけだ。Vaiagraとかワザとスペルまちがえてあったりする手も一般的。しょうがない、確かにこれでは人間の目でなければ判別しがたい。なので、スパム・メール判別専用に執事を一人雇うことにした(ウソ)。
●しかし、ワタシらはこう思うわけだ。そんな怪しすぎるタイトルの宣伝メールから商品を購入するヤツなんかいねーよっ!と。チッチッチッ、これが違うんだなあ。いらっしゃるんである、買っちゃう方々が。しかも比率としては小さいが、絶対数としては大勢いる。その証拠に悪名高いスパマーはこれによって億万長者になってウハウハだったりするんである(とっとと逮捕しろよっ!)。さて、ここから学べる教訓とは?
●教訓。スパム・メールの振り分けやら撲滅に情熱を注ぐより、自らスパマーになったほうが圧倒的にウハウハ。オレさまもインターネットで情報発信、スパム大量送信して一山あてるぜっ!(ウソです、ウソ)。(12/16)

December 15, 2003

市立船橋vsマリノス戦

●いろんな面でうざったいニュースばかりが続くこの頃。スポーツ・ニュースは平和でいいよね。
●ってことで、市立船橋vsマリノス戦@天皇杯、ゲッ、一人少ない高校生を相手に延長PKまでもつれるのかよっ! いくらニッポン代表組およびユース代表組が欠場しているとはいえ、Jリーグ・チャンピオンたるものがあるのような体たらくでよいのであろうか……。
●よい、というか、しょうがない。市船のツートップなんて、才能的にマリノスの実績のない若手なんかよりずっと上だもん。しかも、向こうはプロ相手に燃えまくってるし、こっちは勝ち上がるほどシーズンオフの休暇が短くなる天皇杯、しかも長く厳しいシーズンを戦い抜いて優勝した後だ。欧州のカップ戦なんかじゃ、アマチュア・チームが決勝まで勝ちあがることだって稀にある。「プロだからアマチュアに負けてはいけない」などというつまらないプロアマ論が叫ばれないのがサッカーのいいところ。あの試合、ワタシはマリノス・ファンなので発狂しそうになりながら見てたけど、第三者から見たらあんなおもしろいものはなかったんじゃないかな。
●日本代表監督時代の岡田武史監督の名言。「ランクで決まるなら、試合は要らない」。まったくだ。(12/15)

December 13, 2003

ニッポンvsブラジル@ワールドユース

●感動もあれば失望もある。ワールドユースUAE準々決勝、ニッポンvsブラジル。1-5で大敗。
●っていうかさ、もう穴があったら入りたい、恥辱の開始15分3失点。こんなの国際試合はもちろん、国内の試合でだって記憶がない。まちがってマッチメイクされた草サッカーみたいである。世界大会の準々決勝でこのザマ。世界のみなさん、ごめんなさい、われわれはなにかのまちがいでここまで勝ち進んでしまいました……。
●いや、んなこたぁない。20歳以下の若さ、一度パニックになったら修正の効かない脆弱さが招いた災厄としたい。これ、ニッポンはよくやるよね。前々回、トルシエ黄金世代ユースが決勝まで勝ち進んだときも、ファイナルのスペイン戦は4失点で大敗した。あのときも序盤で失点してパニックになった。それと似ている。コロンビア戦もそうだが、ニッポンは大量失点しやすい。ニッポンのユースは実力でイングランドをねじ伏せたと思うんだが、じゃあイングランドがブラジルに大敗するかっていうとそんな光景は想像できないんだよな。メンタリティの違いなのか。
●あと、ずっと気になってたんだけど、菊地直哉。ゴール前のディフェンスでは大きくクリアしてくれと思い続けていたが、ブラジル相手にも傲慢プレイを見せて壊滅。谷澤あたりのファウルを欲しがって倒れるプレイも気になる(やっぱり審判は吹いてくれなかった)。坂田と平山のツートップは良かった。
●今野のインタヴュー、「ブラジルはすごく要求しているのに、自分たちはまだまだ甘ちゃんだった。ミスをすると、こっちは『いいよ、いいよ』っていう感じなのに、向こうは2~3人で争うように言い合っていた」。う、うーん。(12/13)

December 11, 2003

ニッポンvs韓国@東アジア選手権

●東アジア選手権最終戦、ニッポンvs韓国。横浜国際競技場まで行ってきた。さすがに日韓戦となると、盛り上がる。メンバーはGK:楢崎、DF:坪井、宮本、中澤(→本山)、左MF:アレックス、右MF:山田(→黒部)、中央MF:福西(→藤田)、遠藤、小笠原、FW:久保、大久保(→ロッカールーム)。
●まず、大久保。まったくつまらないイエローカードを前半たったの18分で2枚集めて退場。Jリーグでも汚いプレイと暴言を繰り返し、すっかり審判からマークされているようだが、国際試合でもこんなありさまでは。大久保が早々と退場し、ワタシは目の前の試合への関心をいったん失った。これでは現在の日韓の力を推し量ろうにも意味レス。
●でも今日ほど監督としてのジーコが偉いと思ったことはない。苦痛だけの前半45分が終わり、後半が始まったときには目を疑った。中澤と福西を下げ、本山と藤田を入れる。つまり一人少ないのに、思いっきり攻撃的な選手交代を行った。センターバックを一人減らしてフォーバックにし、ボランチを1枚減らし、フォワード調の本山を入れた。しかも、これが見事に機能してしまうんである。後半45分間、攻めていたのは一人少ないニッポン。シュートが惜しいところで次々とはずれてしまったのだが、しかしこの0-0を責めるわけにはいかない。最後は黒部を入れて2バックになって攻めていた。試合終了後、ピッチ上に倒れこむ選手がいたのも納得、一人多い韓国を押し込むなんて尋常じゃないくらい走らなきゃできない。ちょっと感動したですよ。
●偉かった人は小笠原。ホント、この人は偉いっすよ。ケガの具合がよくないらしく、前半からプレイ内容自体は著しく低調だったが(ていうか休ませろよ)、チームに対する責任感がすごい。終盤、相手ゴールキーパーにボールが転がる。キーパーは少しでも時間をかせぐために(韓国は一人多いのに!)、プレッシャーがかからなければなかなかボールを手で触らない。そういう疲れた時間帯に、小笠原がキーパーまで詰めるんだよね。後半から入った本山とか藤田じゃなくて。いろんな意味で国内組代表のなかのナカタ役。
●失望させられたのは、大久保は当然として、もう一人は本山。ファウルを欲しがるプレイはいただけない。一度、ペナルティエリア内で倒れたがPKをもらえなかった。このとき、場内から「キャーーーー!ウソーーー、審判ひどーーーい」の大ブーイングが起きていたんだが、あんなのPKなんてもらえなくて当然のタックル(と見えた、少なくとも肉眼では)。あそこで倒れてPKを欲しがっていてはイエローカードくらいしかもらえない。しかも主審への心証を非常に悪くしている時点でマリーシアとも呼べない。過保護を求めすぎで、同世代だけに小笠原と好対照。
●それにしても場内の雰囲気は、ますます「バレーボール化」してきており、あとはジャニーズ系タレントを待つばかり。ヤバいっすよ、マジで。ワタシはあの雰囲気だけでサッカーを嫌いだという人がいたとしても十分共感できる。あそこで代表のメンバーがサッカーじゃなくて400mリレーとかパン食い競走とかをしてたとしても、結構な数のサポーター(笑)が同じように絶叫してたんじゃないかなあ。(12/11)

December 10, 2003

無伴奏オーボエのための12の幻想曲

●テレマンの「無伴奏オーボエのための12の幻想曲」がCDプレーヤーの上に居座ったままで、片付けられない。ホリガーが吹いている79年の録音。夜中に小さな音量でまるまる一枚聴いても、ちょい聴きしても、どっちでもオッケー、疲れたときにボッとしながらでもいいし、少しマジメに耳を澄ましてみてもいい、あるいはBGMとしても活躍できるといったぐあいに、ほとんど万能。なので、防御率1点未満の中継ぎ投手並みに頻繁にCDプレーヤーに登板する。
これで1000円は安すぎる。
●幻想曲、ファンタジーといっても別に幻想的なわけじゃなくて、特定の形式に寄らない自由で即興的な曲くらいの意らしいのだが(実際、各曲はヴィヴァーチェとかアレグロだのとそっけなく指示されただけで題がない)、ワタシの耳には半数くらいは舞曲風に聞こえる。
●あ、ホリガーのディスクを挙げたので「無伴奏オーボエの~」としているけど、本来はフルート(トラヴェルソ)のための曲っすよ。「無伴奏フルートのための12の幻想曲」と認識するのが普通。ワタシは最初にバルトルド・クイケンのディスクで知った。もちろんそれも悪くないんだけど、やっぱり笛一本でトラヴェルソだとちょっと寒々しいというか、冬向きではないというか、禁欲的すぎるというか。リード楽器のほうが暖まれそうな気がする。(12/10)

December 9, 2003

ニッポンvs韓国@ワールドユース

うおおおおおおおおおお!坂田ぁーーーーー!
●坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田!
坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田坂田!!!!!
●あ、ワールドユース決勝トーナメント1回戦、ニッポンvs韓国なんすけどね。えっと、どんな試合かっていうと、試合開始からどうもニッポンの3バックがヘンだなーと思ってたら、やっぱり韓国に先制されたんすよ。もー、ふがいねー。韓国なんか必死になって頭からすっ飛ばしてるのに、ヤになっちゃうよ、われらが傲慢ニッポンユース代表は。
●1点負けてて後半入ってるのに、自陣でシャレたバックパスなんかやろうとすんなよっ!>ヤザワ。競り合いにことごとく負ける驚異的な弱さだなっ!→成岡。お前はいたのかっ!→阿部。余裕ぶっこいた挙句にプレッシャーに慌ててボール失うなよっ!→キクチ。ご隠居さんみたいに落ち着いてんじゃねーよ、20歳以下だろっ!→今野。もっと大熊監督にマイク近づけろよっ!→集音マイク係。もー、ホント、茂木と高校生(えっと平山だっけ?)以外はダメすぎっていうか、お前らニッポン代表史上、これほど韓国相手に低カロリーな醒めたサッカーやったチームはないよ! そりゃ4戦全敗も納得だわなっ! 向こうは死に物狂いだぜ。
●あー、もう知らん知らん、キムチ食ってフテ寝してやろかと思っていたら。途中から入った国見高校の高校生(えっと平山だったよね、たしか?)、さすが本物の部活サッカー、シャウト大熊監督との相性ぴったりっつうか、ポストプレイ決めまくって、だったら平山(っていったよなあ、確か)の頭に放り込めよ! 大熊監督、また茂木に叫んでてラブラブ。で、ついに来たよ、坂田。もーーーーー、最高だな、こいつがワタシはアンリに見えたね。平山が落としたボールに、あの前傾姿勢からのシャープな切り返し、そしてシュートの強さと正確さ。ニッポンのレベルを、いや銀河系のレベルを超えたね。さらに延長のVゴール、見たですか。トラップして、体を横に倒しながらジャンピングボレー。うわ、もう神。ワタシのなかではこの瞬間、坂田はマラドーナと並んだね、まちがいなく。
●ああ、たまらん(涙)。今日は国民の休日にしてもいいんじゃね、坂田記念日。次はベスト4をかけて、たぶんブラジル戦。すごいよ、ブラジル相手に勝っちゃうかもよ、ニッポン。







ニッポン256 - 4ブラジル
得点者
坂田 256 ジュニーニョ 2
  サントス
  ダ・シルバ

 きっとこんな感じか。あ、ブラジルのほうの名前はウソっこ。
 はー、バカだね>自分。うう、泣ける。(12/09)

December 8, 2003

ニッポンvs香港@東アジア選手権

●ここのところ、毎日サッカー話が続いているのは、ワールドユースと東アジア選手権が並行して開催されているっつう12月スペシャルな理由。許せ。
●で、ニッポン代表vs香港代表@東アジア選手権。まさかあのレベルの相手にアレックスがもらった怪しいPK一本だけで1-0とは。試合開始直後はあまりにも簡単に決定機がやってくるので、何点獲るかと思えば1点だけ。不運なだけなのか不甲斐ないのかはよくわからないが、とりあえず代表で大久保のシュートがどうしてもゴールに入らないのは、なにかの呪いだと思う。
●ワールドユースのほうと緊張感のある試合と比べると、どうもテンションが上がらない。先発はGK:楢崎-DF:茂庭、宮本、坪井-MF左:アレックス、右:山田、中央:遠藤、福西、小笠原、FW:大久保、久保。途中から奥、石川、山田卓。
●マジメに考えれば、これで最終戦の韓国戦が引き分けだと得失点差で優勝を逃すわけで、香港相手に点が取れないばかりに不利になるというのは大変マズい。マズいんだけど、いまひとつそのあたりシリアスになれないところは、この大会の存在意義の薄さゆえか。W杯予選じゃなくて、良かった。(12/08)

December 6, 2003

エジプトvsニッポン@ワールドユース

●UAEでのワールドユース第3戦はエジプトvsニッポン。いやあ、エジプトは強かったっすね。技術もあるが、パワーもあって同じ年代の相手と試合しているようには見えなかった。ボール回しも巧い。完全にアウェイの雰囲気であり、しかも主審はあまりファウルを取ってくれない。ボール・ポゼッションはエジプトが60%を超えていて、これまでで最強の対戦相手だった。でも勝ったのはニッポンなんだよなあ! 燃えた。
●正直0-0でも立派だと思ったのだが、まさか勝ちますか。前にも書いたけど、ワタシは前の世代が「谷間」なら、この世代は「傲慢」だと思っている。が、コロンビア戦で大敗し、しかもこのエジプト戦ではキックオフから押されっぱなし、ディフェンス・ラインはずるずると下がり、ボールを持つ選手たちもおっかなびっくり。もう傲慢である余裕などない。
●しかし大熊監督は相変わらず叫ぶ。茂木が先発だったから、茂木にもガンバレの指示が出ていただろう。感心したのは「ノリオーーーッ!」だ。あの、鈴木規郎は逆サイドにいるんすけど、マジで指示出ししてるっすか。さすが大熊部活サッカー。と思ってたら、チームをゴールで救ってくれた平山相太は唯一、まだ高校生であり、比喩的でもなんでもなくてホントに部活サッカーだ。ヒーローインタヴューのぎこちなさもまさに高校生。
●川島永嗣はファインセーブ連発。ってことで、まさか、グループリーグを1位通過してしまったではないか。すごく嬉しいのだが、決勝トーナメント初戦の相手が韓国というのはどうなのか。わざわざUAEまで来て日韓戦。イングランド、エジプトを倒し、コロンビアとも戦った後に日韓戦。しょうがないんだけど。(12/06)

December 5, 2003

ニッポンvs中国@東アジア選手権

●今年から開催されることになったサッカーの東アジア選手権、第1戦はニッポンvs中国。しかし聖地・国立競技場の開催なのに満員になっていない。やっぱり国内組だけのニッポン代表だとこうなるってこと?
●先発はGK:楢崎、DF:宮本、中澤、坪井、MF左:アレックス、右:山田、中:遠藤、福西、小笠原、
FW:大久保(→本山)、久保。サイドバックの人材不足を反映して、ジーコ監督就任以来初の3バックである。3-5-2なら、左アウトサイドはアレックスの攻撃力を活かせる、つうか4バックのアレックスは守備が怖すぎ。あと、3バックだと外の2人は相手フォワードにぶつかる肉体派、中央に頭脳派(?)の宮本をカバー役に置ける。Jリーグの多くのクラブが3バックなので、代表に3バックがしっくり来るのも当然っすね(3バックにはサイドバックというポジションはない)。
●で、試合的には久保の2ゴールで2-0と完勝。しかしここのところ代表戦というと強い相手との試合が多かったせいもあって、少々物足りない。なんだかJリーグの下位のクラブと戦っているような気がしたもんなあ。中国は本来恐るべきポテンシャルを持ったチームだと思うので、たぶんコンディション調整がうまくいってなかったんでしょう。ハオ・ハイドンもあんなもんじゃないと思う。
●ちなみに今回のニッポン代表のフォワード陣を見よ。久保、大久保、黒部、本山。なんと、4人合わせても代表では0ゴールだったんである(苦笑)。ついにデビューゴールを含む2ゴールを久保が決めてくれたわけだ。2点目のコロコロとゴールへ転がるあのタッチはかなり好き。洒落ている。(12/05)

December 4, 2003

パチカップ

●思い出したんだけど、adidasのパチもんにadimouseっていう4本線のシューズを見かけたことがある。かなり味わい深いが、買う勇気はなかった。その種の怪しげなブランドをスポンサーにそろえて、ニセワールドカップとかやったらどうか。
●昨日のワールドユース第2戦、ニッポンvsコロンビアは悔しかったなあ。1-4っすよ。攻守ともに地力の違いを見せつけられたというか。イングランド相手に通用していたものすべてがコロンビアには通用しなかった気がする。次のエジプトも難敵なり。(12/04)

December 3, 2003

サッカーボール、そのデザインの変遷

●サッカーボールが白と黒のシンプルな模様だったのは昔の話である。
●TANGO 1994, 1998

●FINALE 2001

●FEVER NOVA 2002

●ROTEIRO 2004 NEW!


●PANDA 2005 ?

●……つうか、投げやりなオチでごめん。(12/03)

December 2, 2003

まず疑うべきは

●書店に行くと平積みになってて、まだ「バカの壁」って売れ続けているみたいである。軽く鬱。本の中身は読んでいないし、きっと本自体に罪はないんだろうけど、なんだかこのベストセラーが「バカが他人をバカにするための触媒」として機能してるっぽい気がして、メンドくさげな感じ大あり。焚書にならんかなあとか酷いことをちょっぴり思ったりする。
●まず自分の知性を疑うところから出発しないとヤバいっすよ、ワタシらは。(12/02)

December 1, 2003

ニッポンvsイングランド@ワールドユース

●12月上旬はサッカーの季節。Jリーグが終わったと思ったら、UAEでのワールド・ユース。20歳以下の世界大会なんである。前々回、トルシエが小野、稲本、高原、小笠原、本山らの黄金世代を率いて準優勝したあの大会っすね。前回もニッポンは出場こそできたが本大会での印象は薄い。谷間の世代なんて言われていた。で、今回。谷間の世代の一つ下、大熊監督が率いる「部活サッカー」である。
●UAEでも相変わらず大熊監督は「サカターーー!、阿部の足元、足元ッ!」とか叫びまくっている。初戦の相手はイングランドで、なぜかイングランドの監督はスタンドに座って観察している。「スタンド観戦」対「ライン際で絶叫」の監督対決である。坂田はこの日、絶好調でスピードでイングランド守備陣を切り裂き、ヘディングで完璧な決勝点を決めた。ニッポン1-0イングランド。快勝なり。
●イングランドのほうは、すでに大人のクラブで活躍している何人かのスター選手は、ユースのチームに参加していない。現在シーズン中なので、大人のクラブの試合があって休んでられないからである。一方、ニッポンのほうはJリーグ優勝がかかっていてもマリノスから坂田や阿部が出場している。そんな事情もあるので、この世代ではニッポンはイングランドより強いと言い切るわけにはいかないんだが、それにしても相手の所属クラブはチェルシーだのアーセナルだのと来たもんだ。やっぱりこりゃ快挙でしょう。
●ニッポンの振り分けられたグループには、イングランドの他にコロンビア、エジプト@アフリカ王者といる。相当厳しいグループに入った。でもニッポンの選手は堂々としてて、危険なほど傲慢である。頼もしい。
●終盤、坂田に代えて茂木が入った。大熊監督は本当に茂木がお気に入りだ。いまひとつマイクが遠かったが、また叫んでいたと思う。「茂木ーーーー!、そこががんばるところだーー!」 (12/01)

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