●「マッチスティック・メン」(エリック・ガルシア/ソニーマガジンズ)を読んだ。リドリー・スコット監督、ニコラス・ケイジ主演で映画化されているようだが、そちらは未見。「さらば、愛しき鉤爪」のエリック・ガルシアの長篇、というかやや長めの中篇くらいか。
●ロイとフランキーという凄腕の詐欺師コンビが主役のコンゲームで、ここにロイの娘だという14歳の少女が割って入る。大人が少女に翻弄されたり、古典的な詐欺のテクニックを娘に教え込んだりと(まるで映画「レオン」みたい)大変楽しく、コジャレてて、気が利いている。ラスト・シーンがまた良い(映画と同じなのかどうかは知らない)。オススメ。
●ただし一つだけ難点が。詐欺師コンビが、かたや潔癖症で鬱で神経症(ロイ)、かたや豪放磊落な浪費家(フランキー)という対照的な二人組みなのだが、ロイのほうが巨漢という設定である。これをついつい逆に思い込んでしまう(表紙には映画のロイ役ニコラス・ケイジが写ってて、これがまた混乱の元。痩せてるじゃん)。しかも、序盤は二人のどちらにも地の文の視点が定まっておらず、どっちが主人公なのだろうと思っていたら、途中から完全にロイに視点が定まる。ああ、わかりにくい。これはフツー、どうにかするだろ?→原著の編集者。
February 6, 2004
「マッチスティック・メン」
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ニコラス・ケイジものです。 テンポよく最後まで楽しく見れました。 内容は、超潔癖 続きを読む
さすが、ニコラス・ケイジ脚本なだけあります。細部にまでこだわっていて、映画のはじめから終わりまで、映画の主人公と同じ気持ちを持ちながら鑑賞する事ができました。スリルと感動で、大満足です。詳しく知りたい方は、レンタルビデオ屋さんで借りてください。 【あ... 続きを読む