February 18, 2004

レオンハルトの時代

レオンハルトのバッハといえばこれ●レオンハルトのバッハっていうと、ワタシの頭の中ではドイツ・ハルモニア・ムンディの60年代の録音なんである(たとえば写真の「平均律」)。SEONも含めていい。でも、Virginの80年代ってのはこれまで縁がなかった。次々と若いタレント出てるから、まあ大巨匠を重ねて聴くよりはそっち優先だろうと。でも廉価盤になっていたVirginのイギリス組曲を聴いて軽くショック。えっ、これ、レオンハルト? 自信を持って断言するが、ワタシゃブラインドでこれ聴かされても絶対レオンハルトだってわからない。あの、もったいぶり王なドイツ・ハルモニア・ムンディと別人じゃん。
●昔、音楽誌(←すごく控えめな言い方だ)のインタヴューで、レオンハルトが「20世紀はロクな時代じゃなくて最悪、18世紀のほうがずっとマシ」みたいなことを言ってて(口調はずっと重々しいわけだが)、あまりに現代批判が烈しいので「もうだったらオマエは18世紀に帰れっ!」みたいに思ったことがある(神を恐れぬ言いっぷりだな)。そんなレオンハルトでも演奏スタイルは変わっていくんすね。今年も6月に来日してくれるようだけど、これからも意気軒昂と20世紀および21世紀を憎悪しつづけて欲しいと切に祈る。ほぼ神。

トラックバック(0)

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.classicajapan.com/mtmt/m--toraba.cgi/75

このブログ記事について

ひとつ前の記事は「レアル・マドリッドvsバレンシア」です。

次の記事は「ニッポンvsオマーン、2006年W杯ドイツ大会予選第一戦」です。

最新のコンテンツはインデックスページへ。過去に書かれた記事はアーカイブのページへ。

ショップ

国内盤は日本語で、輸入盤は欧文で検索。