●何日か前の米国タワーレコード破産申請の記事の中で、「アメリカではタワーレコードのライバルとしてウォルマートのような小売業が挙げられていて驚いた」というようなことを書いた。ウォルマートに関してはワタシは実店舗のイメージがあったのだが、これはちょっと認識不足だったようである。オンラインでのウォルマートはもはやamazon.comとなにも変わらない。さらに彼らはオンラインでの音楽配信ビジネスもはじめようとしている。
米アマゾン、米ウォルマート、オンライン音楽配信サービスが秒読みに(CNET Japan)
●amazon.comのほうはすでにFree Downloadsを設置していて、クラシックの音源もかなりの量が置いてある。現状ではまだCDを買うためのサンプル程度の長さ(大きさ)だが、こうなってくると近くオンラインで新譜を購入することになるだろうことに何の疑問も持たなくなる(パッケージ・メディアが消えるか続くかは別問題として)。walmart.comはそもそも通常のCDでもクラシック音楽を視野に入れていないので、ワタシにとっては用はなさそう。
●ふと思ったが、回線が高速化していくなかで、過渡的にクラシック音楽に「小品の復権」があるかもしれない。10分なら簡単にダウンロードできるけど、大曲はまだオンラインじゃムリみたいな時期。SPからLP、CDへ媒体が長時間化するにしたがって、聴かれる機会の減った小曲ってあると思うんだが、そこに再び光を。