March 19, 2004

U23五輪最終予選ニッポンvsUAE

UAE●先日のレバノン戦に続いて、今日も対戦国の国歌は中鉢聡さん。しかも本日はアラブ人風のコスチュームで登場、オペラ歌手の本領発揮か(笑)。どこの国の国歌でも見事に歌いきってしまうのは立派だが、ぜひ次は君が代を聴かせていただきたいもんである。
●で、試合内容だが、平山のセンター、脇に大久保、田中を配するアタッカー陣が機能、守備陣も危なげなく、3-0と完勝。途中で一人退場者が出たことを考慮に入れても、やはりUAEの若年層はかつてより相対的に力が落ちている気がする。一昔前の中東の勢力図は忘れたほうがいいかも。レバノンだって未来への可能性が見えたし、バーレーンに至ってはオフトがやってきた頃のニッポンを見るかのような勢いだ(今日、レバノン相手に勝ち切れないというツメの甘さも含めて、かつてのニッポンみたい)。
●ワールドカップに比べれば重要度はぐっと落ちるが、しかしそれでも五輪本大会の出場権を得たのは嬉しい。この試合、結果も内容も完璧だった。が、ちょっと気になったのは大久保と平山のプレイ・スタイル。UAEの10番は、報復行為のためにレッドカードを出されたのだが、これは大久保の大げさなアクションに主審が欺かれたと見た。まるでシメオネではないか。申し訳ない気がする。さらに長谷川健太さんも指摘していた場面だが、相手が一人少なくこちらはリードしている後半、まったく無意味な挑発を相手選手にするあたり、不必要であり、見ていて悲しい。弱い敵に対しとる態度としては、フル代表のナカタと対極にある。平山もファウルが多い。癒し系キャラと思っていたがどうやら誤解で、かなり肘や腕が出てしまうタイプのようである。「現役高校生」みたいなキャッチフレーズがヘンな方向に働かないことを祈る。
●といっても、まだU23なので、今後どう変わるかわからない。若者を侮るくらい愚かなことはない(あっという間に成長するから)。大久保だっていつかはナカタになるかもしれない。昔「オレ、知ラネー」だった中田が、ナカタに変貌したように。

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