March 22, 2004

黙殺されるゴール、唸るブーイング

realmadrid●スペイン・リーグのアスレチック・ビルバオvsレアル・マドリッドには参った。最初、ビルバオが2点取って、こりゃなんじゃと思っていたら、不調だったラウールが2点取って追いついた。おお、これはまた「王者に勝てる!」と期待させておいた後に、完璧に絶望させる例のレアル・マドリッドの試合になるのかと思った。が。
●なんと、その後、ビルバオがさらに2ゴールを決めて、4-2。なんすか、そのサッカーは。ケガのロナウド以外はベスト・メンバーだったのに。
●しかし、スペインはどこも客席のサポーターが素晴らしいっすね。これはもうサッカーの基本だと思うんだが、ホームの客は敵にゴールを決められたら黙殺しなければならない。ラウールの2ゴールに対して、ビルバオの人々はなにごともなかったようにふるまった。見事である。「あーあ」と嘆息したり、「おおおーーー!」と驚嘆したりしてはならない。ましてや「キャー!」などと叫ぶのは論外。テレビを見ている人が「あれ?今のゴール決まったみたいだけど、取り消されたのかな?」と一瞬疑問に感じるくらい、シラッとするのが理想である。この辺のマナーはJリーグにも浸透しつつあるところ。
●と書いていて思い出した。欧州のサポーターはブーイングも上手いっすよね。腹の底から唸り声を出す。われらがニッポン代表戦だと、客席からはるか遠くの敵チームに向かって親指を下に突き出して手を振るブーイングをやってる人たちがいるんだが、あれはかなり恥ずかしい。そんなささやかなゼスチャー、絶対にピッチ上から見えないし、見えたとしても脅威に感じるどころかかわいすぎる(笑)。わからないようにブーイングするくらい内気なら、ブーなんかしなくていいんだってば。

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なんか、サッカーねたについ反応してしまう今日この頃。 ブーイングの東の横綱 続きを読む

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