●ワタシに言わせりゃ、アンリだろうがロナウドだろうがジダンだろうがプラティニだろうがペレだろうがジーコだろうが、この人の足元にも及ばない。テクニックだけではなく、伝説性、物語性を考えたとき、果たしてサッカー界でこれ以上の人物が存在しうるだろうか。史上最高のフットボーラーであり、史上最悪のダメ男。アメリカ大会を薬物使用で追放されたとき、「これは陰謀だ。私は愛する娘に誓って薬などやっていない!」と涙ながらに訴えていなかったか(陽性反応ガンガン出てたけど)。そのマラドーナが薬物過剰摂取で緊急入院。
●脇の写真は86年メキシコ大会、絶頂にあるマラドーナ。で、今回ロイター初のニュースに添えられた写真はこれ。ほかにも時々、写真や映像を見かけるが、肉体はどんどん老いていくのに、精神は82年大会でレッドカードをもらって泣きじゃくりながらピッチを後にしたときからなにも変わっていないように見える。
April 20, 2004