●いやー、驚いた。これは超大金星。ニッポン代表、1-0でチェコ代表に勝ってしまったではないですか。それも、プラハで、ベスト豪華メンバーの、シーズン中でコンディション万全の、欧州選手権直前で本気印のチェコ代表に、ナカタ抜きで。あり得ねー。シーズン・オフに東京でやるキリン・カップみたいな親善試合ならともかく、このチェコ代表に。最近サッカーをご覧になっていない方はなじみがないかもしれないが、今、チェコ代表は世界の超強豪国の一つなんである。
●メンバーを。GK:楢崎-DF:坪井、田中誠、茶野-MF:西(→加地)、稲本(→遠藤保)、小野伸二(→福西)、アレックス(→三浦アツ)、藤田(→本山)、FW:久保、玉田(→柳沢)。ボランチの小野、稲本以外は国内組の先発。ナカタは不在。それにしてもチェコ相手にあれだけボールをつなげるとは思わなかった。小野の巧さは際立っていたし、藤田も実にエレガント。みんなよくパスが通った。防戦一方の時間帯もそれなりにあったが、そんなの当たり前。玉田は今までで一番よかった。
●そして、久保のフェイントで相手をかわしてから左足を振りぬくドスン、あの強烈なゴールはなんすかね。プレイだけ見てるとアジア人離れしていて、海外のスカウトにも注目されやすいと思うが、一歩ピッチの外を出ると、「知らない人とはサッカーやりたくない」とか言うシャイな選手。インタヴューも「……嬉しかったです」「……勝ててよかったです」。お前は小学生かっ!
●チェコの先発メンバーも書いておかねば。アウェイで試合を組んだ甲斐があったというすばらしすぎるイレヴン。GK:チェヒ、DF:ヴォルフ、ウイファルシ、ヤンクロフスキー、MF:ポボルスキー、ガラセック、ロシツキー、スミチェル、ネドベド、FW:バロシュ、コラー。名前見て、ニッポンは5分もたないと思った。スマソ。
●ニッポンはあんな寄せ集めのメンバーでも、あれだけ組織的に集中したディフェンスを90分間続けることができるのか。本当に久しぶりに「ニッポンのサッカーって、強くなったんだ」と実感することができた。疑いようもなく、進化している。
April 29, 2004