●欧州のサッカー・シーズン、実質的には今季はもうおしまい。地上波のレッチェvsレッジーナに久々に中村俊輔が先発しているのをちらちらと見ていたのだが、すでにチームで居場所を失っている10番を見ても物悲しさが募るばかり。ケガの問題があったとはいえ、それだけであるはずはなく、チームでいちばん巧いのにチームメイトから信頼を得ていないというのは厳しすぎる。ホント、環境変えて欧州再デビューしてほしい。
●今季はスペインのレアル・マドリッドの試合をかつてないほど見た。もともと王者といえるチームが、フィーゴ、ジダン、ロナウド、ベッカムとスーパースターを毎年一人ずつ加えていったおかげで、ついにこの地球上に存在したこともない史上最高の美しいサッカーをするチームが誕生した。毎試合のようにスペクタクル・ショーを見せてくれて、あまりのスゴさにワタシはなんども大笑いした。あり得ない、この巧さ。
●だが真のレアル・マドリッドの偉大さは、これほどのサッカーをしながら、なに一つタイトルを獲得しなかったというつつましさにある。美の探究に耽っていると、モダン・フットボールでは勝てないという証拠だろうか。それとも「サッカーは守備がヘッポコだと勝てない」という当たり前の事実を証明したにすぎないのだろうか。
May 17, 2004
欧州サッカー・シーズン
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