May 31, 2004

アイスランド代表vsニッポン代表@マンチェスター

アイスランド●イングランドのマンチェスターで行われた親善試合アイスランド代表vsニッポン代表、成果も課題も目新しくはないが、ワタシは楽しめた。アイスランドでは9番のグジョンセンがすべてを備えたスター選手なんだろうが、チームとしてはパワーで押すタイプ。最終ラインでの競り合いになるとニッポンは弱い。開始早々の失点も不運といえば不運だが、いきなりパワーの差というか、競り合いでの弱さを感じさせられて、がっくり。
●が、その後の逆転劇は見事。どちらも小野と久保の絡みから生まれたもので、久保のゴール前での落ち着きを見ていると、日本のアンリかトレゼゲかという頼もしさ。2点目の小野のアシストは軽くアウトにかけながら逆回転気味に出したパスで、魔法だった。
●前半は3バックでトップ下に俊輔。これだけ理想的なポジションでプレイしても俊輔は攻撃力を見せられず。残念。後半は3バックにしたこと以上に選手の入れ替えが大きく、この試合だけを見てシステムの比較をするのは難しい。中澤はニッポンのディフェンスでいちばんパワーに信頼がおけ、いちばん足元の不確かさを狙われる。前半、やたら中澤起点でボールが出てくる機会が多かったのは、相手が中澤にはプレッシャーをかけなかったからなんだと思う。
●結果3-2で勝利、最初はあたふたしたものの、確かにニッポンのほうが質の高いサッカーをしていた。終盤、相手が一人減ってから次々とチャンスをムダにしてしまったのはいただけないが、しばらくの時間帯、攻撃陣が柳沢、鈴木タカ、本山、小笠原で、ジーコ監督も含めてオール・アントラーズ状態になっていたのが味わい深かった。

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