July 2, 2004

実直という罪、ギリシャvsチェコ@ユーロ2004

ギリシャの守備は厳しかった●ギリシャのマンツーマンのマークはすごかったっすよ。コラーなんてずっとカプシスにマークされてて、競ってもほとんど頭を振れない。なにしろコラーが朝、ホテルのベッドで目覚めたら、もうカプシスがそばに突っ立ってマークしてたって話だから(ウソ)。
●あ、それで思い出した。昔、U17のニッポンvsガーナだったかで、長身フォワードとして船越がいたですよ、少年時代の。でかくて、頭一つ以上余裕で大きい。で、だれかケガしたかなにかで試合がちょっと止まったときに、船越がライン際でベンチの監督から指示を聞いてるわけっすよ。その隣でガーナ人も一人並んで一緒に立っている(笑)。たぶん「船越をマークしろ、なにがあっても離れるな」とか指示されてたから、文字通りずっと船越のそばにいてベンチ脇までピタリと付いて来たと。さすがU17、素直だ。
●試合の話に戻ると、開始早々にロシツキのシュートがバーを叩いて、あっという間に点が入りそうだったんである。なのに、90分経っても0-0。ゴール前のロシツキ、コラーのワンツースリーなんて、最後はコラーはドフリー、しかも目の前からキーパーもほぼはずして後はまっすぐ蹴るだけだったのに。どうして入らないかなあ。
●ギリシャは忠実な守備をていねいにずっと続けていた。攻撃も徹底してシンプルで、サイドに出たらゴール前にクロスボール。ほとんどそれ。で、延長前半が終わる頃、まさしくコーナーキックのクロスをヘディングでゴールした。そのままキックオフに至らず試合終了の笛。1-0でギリシャが決勝進出。正直に言うけど、ワタシは落胆した。チェコのほうが楽しいサッカーだったから。ギリシャは尊敬に値するけど、楽しくはない。ブリュックナー監督の敗戦の弁を。これはサッカーの不条理であり、条理でもある。

「なんというパラドックスだ。これまでの3年間、30試合にわたって、CKから失点したことは一度もなかった。しかもこんな最後の瞬間に。最後の1分間が本当に危険な時間だということを証明してしまった」(チェコ代表監督カレル・ブリュックナー)

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ギリシャ1−0チェコ ロシツキのミドルシュートがバーを直撃。その後の展開を暗示するようなシーンから試合は始まりました。 デンマーク戦とはうって変わり、立ち上がりから猛攻に出るチェコ。堅い守備をベースにゲームを組み立てるギリシャだけに、できるだけ早い... 続きを読む

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