●あー、やだやだ。重慶ってところには参った。中国全土がこんな感じじゃないと信じたい。別にニッポンが嫌いなら、いくらでもブーイングしてくれて構わない。イランの応援、結構。でも、とにかく観客の反応が不自然すぎる。試合、観てる? サッカーなんか、どうでもいいと思ってない? これ、アジア・チャンピオンを決める4年に1度の大切な大会っすよ。
●しかも暑いらしいんだな、重慶は。この日程で、この暑さ。試合内容が凡戦なのは当然で、むしろイランもニッポンも超人的によくやったと思う。このグループが「死のグループ」と呼ばれた意味がよくわかる。どちらも灼熱地獄で激戦続きボロボロ。ニッポンは1位通過したが、次もまた重慶だ(トホホ)。イランは2位通過、重慶を離れられるが、次は韓国。ニッポンもイランも決勝には進めない可能性が高いと見た。
●ニッポンはすでに決勝トーナメント進出を決めていたが、主力を休ませずに戦った。消耗戦の90分で0-0。ともに後半からは疲れ切って、考えられないようなミス連発。お互いそれなりに満足できる0-0に落着いてよかった。
●楽しかったのは、後半40分過ぎあたりから。ニッポンがバックラインでボールを回し始めた。イランはもう動けないし、0-0でいいやと思っているからボールを取りに来ない。取りに来ないんだったらニッポンはいくらでものんびりボールを回していればいい。アレックスみたいに、ボールを足元に置いてジッと突っ立っていてもいい。イランがそれで構わないと了承しているわけだから。重慶の観客は大ブーイングだったが、ワタシはこういう奇妙だが合理的なシチュエーションもサッカーの魅力だと思っている。重慶のみなさんもこの味わい深さを楽しめばいいのになあ。さっきまで足を削りあって激しくファイトしていた両者が、同じ試合でボンヤリと突っ立っているわけっすよ。サッカーってすっごくおもしろいじゃないか!
July 29, 2004
ニッポンvsイラン@アジア・カップ
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