●危なかった。あわやワールドユースの出場権を逸するところだったのだ。もしワールドユースに出られなかったら、かつての「谷間の世代」のどこが谷間だったんだって話になりそうなくらいヤバかった。しかも、
日本 0-0(PK 5-3) カタール
っていう結果はかなり幸運だったと言わなきゃならん。カレン・ロバートが試合後に言っていたように、カタールのほうが強かった。体格差をかなり感じたし、技術や積極性などでも一枚相手が上手。
●日本のツートップは平山とカレン。平山は高さで相手を圧倒できないと苦しい。カレンはシュートに持ち込む積極性がないのが気になるが、デキは良かった。カレンは馬力があって(歳とると太るタイプと見た)、突破力は案外なく、精力的な守備とチームプレイが持ち味で、ゴールに向かわない。実はフル代表でいえば鈴木タカの役割に近い気がする。
●あと大熊監督がやっぱりスゴいと思うのは、これだけ試合してて、しかも延長に入って120分叫び続けているのに、全然声が枯れない(笑)。試合終了後には「クマの目にも涙」で、この人は地で熱血漢なんだと思った。東京ガス時代の驚異的な実績も含めて考えると、40歳にしてこれだけの経験と実績を積んだ日本人監督はいない。いつかはフル代表を率いて、ワールドカップにも出場し、世界の中心で「ノーファール、ノーファール!」を叫んでほしい。