●昔、スキャナーズごっこをやらなかっただろうか。映画「スキャナーズ」の第1作(これのみデイヴィッド・クローネンバーグが監督)は1981年の作品だが、その後テレビでも繰り返し放映されている。サイキック同士の対決で、顔面に血管をブクブクと浮かび上がらせるシーンとか、衝撃的な「頭がボーン!」のシーンだとか、かなり話題になった記憶がある。これ見ると、嫌いなヤツの頭をジッと見つめ、念じてみたくなるわけだが、やっぱり何も起きない(笑)。
●で、その「スキャナーズ」の1,2,3を改めて見ていたのだが、シリーズものの宿命というか、第1作目が圧倒的に傑作で、監督が変わった2以降の劣化ぶりがすさまじい。1はショッキングなだけではなく、独特のポエジーあり、マイケル・アイアンサイドの怪演あり、オチありと完成度が高い。2は「普通のエンタテインメント」を目指した作りで、傑作とはいいがたいが、しかしまあフツーはこんなもんだ。ある意味、これはこれで職人的によくできていて、まだ見られる。3になると「普通のエンタテインメント」としてもすっかり失敗していて、開始20分で挫折してしまった。どーしてスキャナーがタイで僧侶と修行してるんだよー(涙)。
●DVDは1~3のBOXセットなのが凶悪。1だけでよかったんでは。
October 5, 2004
スキャナーズ 1,2,3 (クローネンバーグ他)
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