●先日、某在京オーケストラの定期演奏会を聴きにいって、ふと思った。クラシックのコンサートってこんなに一人で聴きに来てる人が多かったっけ? いや、今までそういうことを気にしたことがなかったのだが、しばらく前にJリーグの一人観戦率の統計を見たものだから、クラシックのコンサートだとどれくらいかなあと改めて観察してみると結構多い。一人客、全然フツーにいる。購入者ベースで余裕で25%超えてる気がする。昔より増えてないか?
●一人客だと、帰り際が寂しいっぽい。ホールから出て、スタスタと駅までまっすぐ、一人で黙って歩く。そこの人もここの人も、みんなさっきまで同じもの聴いていたはずなのに、だれもお互いに感動(や失望)を分かち合うことができない。これはもったいないことではないだろうか、コンサートの楽しみの半分は終演後にああだこうだと感想を述べ合うことにあるんじゃないだろか、うーん、たしかに身近にクラシック聴く人はなかなかいなかったりするし、シキタリもあるし値段も高いから気軽に誘いにくいし、でもみんなここに一人でいる人たちがそれぞれ寂しいんだとしたら、そうだ、こういうのはどうだろうか。一人客同士で話をする機会を設ける。ネット使って、会員組織とかにしちゃって、行ったコンサートで話し相手を見つけられるシステムを作ってみたらいいんじゃないか。
一人客ヲ:「ども。はじめまして」
一人客タ:「あ、どもども。よろしく」
一人客ヲ:「いやー、それにしても××響のトランペットはダメっすね」
一人客タ:「え、そうなの? でも感動したよ。涙出た」
一人客ヲ:「ウソ、マジ、だって管はハズしまくってたし、全体に縦の線があってなくてアンサンブルはバラバラ。だんだんヘタになってるよ、このオケ」
一人客タ:「オレは感動したんだよ、涙出たって言ってんじゃねーか。おまえウザい」
●やっぱ、このシステム、止めとこ。一人上等。