November 26, 2004

作曲家の肖像~スクリャービン

スクリャービン
●作曲家の肖像や写真を見かける機会は少なくないと思うが、この人の顔はあまり知られていない気がする→スクリャービン。なんだか千円札とかになりそうなお顔っすね。
●音楽の高揚した陶酔感に「神との合一」を求めた神秘主義者スクリャービンは、音と色彩に固有の対応関係を認め、鍵盤を叩くと色光を発する「色光ピアノ」なる楽器まで考案した。交響曲第5番「プロメテウス」では色光ピアノを用いることになっている。が、このアイディアは現在ほとんど相手にされていない。「視覚だけじゃなくて嗅覚も音楽に総合したい」とか「インドに大寺院を建てて神秘劇を上演したい」とか、言ったり書いたりしたことはあまり共感されていないが、音楽の価値はだれもが認めているんだから、作曲家としてはこれでいいんだろう。
●ちなみに「神秘学カタログ」(荒俣宏、鎌田東二編/河出書房新社:たぶんとっくに絶版)に登場する作曲家が二人いて、一人はもちろんスクリャービン。もう一人はメシアン。

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