●「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」を観た。予備知識なしで映画館へ。
●舞台は1939年のニューヨーク。ここに巨大ロボット軍団が来襲し、迎え撃つは完全無欠のヒーロー「スカイキャプテン」(ジュード・ロウ)、プロペラ機を自在に操るスーパー・パイロット。特ダネを狙う美人新聞記者あり(ギネス・パルトロウ)、ナゾの最終兵器を開発した悪の科学者ありの、狙いに狙った大娯楽お約束映画。アメコミ調というかレトロSF調というか、太っちょな光線銃からわっかになったビームが出て、鉄のロボットが溶けたりするんすよ(笑)。
●ここにある「ワールド・オブ・トゥモロー」は、少年時代に見た「懐かしい未来」である。ヒーロー、ヒロイン、敵役、すべて現実には存在しえない完璧なものばかり。ストーリーにもリアリズムというものは一切なく、すべては子どもの夢想のようなご都合主義だけで進んでいくという趣向。登場人物は俳優が演じているが、なんとその背景はほぼすべてがCG。つまり、とても内向きなオタクの夢の世界なのであり、だからちょっぴり救いがなくて退屈なのだが、一から十まで腹を抱えて笑えるという秀作でもある。
「スカイキャプテン ワールド・オブ・トゥモロー」 ケリー・コンラン
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スカイキャプテン ワールドオブトゥモロー 2004.11.27 公開 監督 ケリー・コンラン オススメ度 ☆☆☆☆ ≪STORY≫ 1939年、ニューヨークを謎の巨大ロボットが襲撃。 このロボットは、いったい誰が何のために作ったのか? そして... 続きを読む
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