●来季からはワンシーズン制になるので、チャンピオンシップは今年で最後。フットボール的にはあるべき正しい姿になるので基本的に歓迎なのだが、その分、タイトルを争う機会は減ったわけだ。優勝も降格もなさそうなシーズン半ば以降、退屈な試合をこなすことになる。それはそれで楽しむ術はあるが……。
●で、横浜国際でのこの試合、テレビで観戦。チャンピオンシップ第1戦は、実質的に試合の「前半90分」にすぎない(だから前期優勝チームはつまらない、ホームで優勝も敗退もできないわけだから)。マリノスの岡田監督は「自分たちのサッカーをする」より「相手に合わせたサッカーをする」ことを選択、中盤の構成を捨てて、ダイレクトフットボール、というかヘタをするとロングボールに近いような戦いを貫いた。レッズの持ち味は中盤でボールを奪ってからの速さなので、中盤省略して攻撃は坂田と清水の快足ツートップにおまかせ、と。
●けが人だらけで久保もアンも遠藤もユもいない。マリノスの持ち味のパワーがやや落ちるわけだが、センターバックの松田、中澤、河合がよくエメルソン、田中タツヤ、永井らを抑えた。中盤の底は中西、上野でほとんど黒子に徹していた。
●かつてレッズを解雇され、自由契約選手のセレクションで拾い上げた河合が、古巣相手にゴールを決めて1-0、見事に恩返しの人間ドラマができあがった。でもまあ、ホントは松田はエメルソンをひっかけてPK食らってもおかしくなかった。プラン通りに進めたのはまちがいなくマリノスだが、さいたまスタジアムでの試合を残している点で、レッズにもそう悪い結果ではないだろう。
●来週の第2戦、おてやわらかに。さいたま、行くしか、行けるのか、行けるらしい!
December 6, 2004
マリノスvs浦和レッズ@チャンピオンシップ第1戦
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