●秒速1秒の超高速で2004年が彼方へと過ぎ去ってしまい、年末年始恒例のmy disc of the year、つまりこの一年自分のお気に入りディスク紹介のページを今回は書き落としている。が、このまま忘れる気もなくて、恐ろしいズレっぷりで、ポツポツとここで書き始めて、いくつかまとまったら別立てのページにしよう。
●で、まずはオンド・マルトノである。オンド・マルトノとは、メシアンの「トゥーランガリラ交響曲」でおなじみの歴史的な電子楽器なわけだが、実際のところこの楽器をソロで聴く機会はめったにない。で、トマ・ブロシュが(ワタシゃ国内盤を見るまで、頭の中でこの人の名をトーマス・ブロッホと発音してたよ)、作ってくれました、「オンド・マルトノのための作品集」(Naxos)。ブロシュ本人の作品のほか、なじみのない名前が並んでいるのだが、その玉石混淆っぷりがすばらしい。「は?」と思うようなトンデモテイストな曲も平気で入っている。でもそんな中で、マルティヌーの「幻想曲」は他を圧倒して輝いていて、オンド・マルトノとオーボエ、ピアノ、弦楽四重奏という不思議な編成で、ワタシらを忘我の境地へと誘ってくれるのであった、ビバ、マルティヌー、ボヘミアの巨人よ。
January 21, 2005
今さらmy disc of the year 2004 その1:オンド・マルトノ
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