●W杯最終予選北朝鮮戦を前にした強化試合。しかしメンバーは国内組オンリーなわけで、もし本番で選手が何人も入れ替わるのであれば、この試合は何のための試合なのかって気もする。力のある海外組を呼んでぶっつけ本番チームで戦うのか、同じメンバーで合宿と強化試合を組んで国内組で戦うのか。後者を選んだ場合は、常に日本人最高レベルの選手たちを代表に欠くというジレンマに陥る。ま、ワタシだったらチームとしての熟成度を犠牲にしても、召集可能な最強メンバーを組んで戦ってほしいと思うなあ。「代表チーム」って本来そういうものだから。
●で、国内組でも4-0で勝ててしまったわけで、試合としては万全、というか相手が予想以上に弱かった。近年、国内組のフィジカル・コンディションが落ちるJリーグのシーズンオフになると、代表チームはいい試合ができない傾向があった。しかしそんなの無関係にカザフスタンは弱かった。
●ニッポンとカザフスタンはフランスW杯最終予選でも戦っている。アウェイでのカザフスタンは強かった。が、ホーム国立競技場で戦ったときはニッポンのゴールラッシュでお祭り状態。その後、カザフスタンは「アジアなんかじゃやってられねーよー」と欧州に移籍(?)した。欧州予選では負けまくっているようだが、長い目で見れば正解だろう。たとえば、アジアに残ったウズベキスタンは近くW杯に出場できるかもしれないが、クラブレベルでのサッカーにはあまり夢がなさそうだ。カザフスタンは今は負けていても、国内トップクラブは欧州チャンピオンズリーグに(予備予選からだけど)毎年参加できる。うまくいけばACミランやレアル・マドリッドと対戦できる可能性もあるわけだ。財政的なメリットも大きい。
●やっぱりアジアはAFCがしっかりして、地域内タイトルマッチを魅力あるものにできないとなかなか欧州や南米には追いつけんのだなあ、といつもの嘆息。
January 30, 2005
ニッポン 4-0 カザフスタン@強化試合
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