●しばらく前に、思い切った髪の切り方をしたんである。長年ロンゲであることに一人よがりなアイデンティティを求めてきたわけだが、ふと油断した隙にセビリャの理髪師が大胆すぎるハサミさばきを見せ、気がついたらワタシの髪型はいたくフツーであった。これが意外にも周囲で大反響であって、会う人会う人「うわっ、別人」「誰?」「大丈夫ですか」「グッジョブ!」等、思わぬ反応が返ってくる。その反応はおおむね驚きつつも裏に安心したようなニュアンスが込められ、逆説的にロンゲへの不評度の高さを証明していた気がするのだが、そんなことよりも。
●よく食べに行く中華料理屋のオバチャン、安い旨い早いでワタシは10年以上ここに通っているのだが、その間、ただ一言たりとも言葉をかわしたことのないオバチャンが、ワタシの顔を見て突然豪快に言い放ったのである。「あら~、切ったね。マフラーつけてメガネかけたらヨンさまになるよ、アッハッハッハ!」。もちろんワタシとヨンさまには何ら類似したところはない、すなわちこのオバチャンの頭の中は今ヨンさまでいっぱいであり、思わぬ拍子でその情熱が噴き出てしまっただけにすぎないという、それほどすさまじきは韓流。
February 2, 2005
脱ロンゲ現象
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