●大学入試センター、おもしろすぎだよ。「小論文、コンピュータで自動採点 入試センターが試作」(朝日新聞)、まるでエイプリル・フールのネタ記事みたいだが、本気である。小論文を機械的に採点するというアイディアの妥当性については脇に置くとして、こういうのが出てくると、対抗して「高得点小論文自動ジェネレータ」みたいなソフトウェアがネットで流通したりして。ケータイ版とか。
●で、このシステムJessというのだが、公開されているのでワタシ自身の文章を採点させてみた。小論文の課題は「脳内に特定メロディがこびりついたときの脱出策について考察せよ」。制限600字。これについてのワタシの回答は、先日当欄で書いた「脳内ぐるぐるメロディ脱出策」。さあ、Jess先生の採点は?
修辞 3.5 ( 5 )
文が総じて(平均的に)少し長いです。
長すぎる文があります。
句(読点と読点の間、あるいは読点と句点の間)の長すぎる文があります。
漢字の使用が少ないように見受けられます。
連用形や接続助詞の句の並びの多い文が、幾つかあるように見受けられます。
論理 1.0 ( 2 )
議論の掘り下げが不十分であるように見受けられます。
内容 0.7 ( 3 )
質問文との関係が希薄であるように見受けられます。
分量過少による減点 0
最終得点 5.2 ( 10 )
●10点満点で5点ほど(笑)。Jess先生、出直してきます。でもこれ、テキトーな単語と接続詞を使って、形式的に論理展開を持たせれば、まったく無意味な文章でも高得点を取れると見た。Hayesさんのところの名作「全自動音楽評論ジェネレータ 功○くん」で対抗させたら楽しいかもしれない。