●今、ブリュッヘンが来日している。新日本フィルの定期演奏会に登場。ワタシは彼のファンなので先週末に聴いてきた。ラモー/「ナイス」序曲&シャコンヌ、モーツァルト/交響曲第31番「パリ」、シューマン/交響曲第2番という魅力的なプログラム。前半のラモーとモーツァルトは「ほぼ18世紀オーケストラ」だった。両曲とも18世紀オーケストラとの録音があって好んで聴いているのだが、一瞬目の前で演奏するのが18世紀オーケストラではないかと錯覚してしまった。それくらい頭から尻尾まで鮮明にブリュッヘン印。長身痩躯、若いころから猫背だった巨匠は、自然の摂理に従って今や座って指揮するくらいに老いてしまっているのだが、全身から発散されるオーラの強さは以前と変わらない。
●古楽系の指揮者とはいっても、実際にブリュッヘンが指揮しているのはラモーを別とすればほとんどがバッハ以降、特に古典派に集中している(リコーダー奏者としては別)。なので、ワタシの認識ではブリュッヘンは「ウィーン古典派を得意とする巨匠指揮者」である。リコーダー奏者時代をリアルタイムで聴いていないので、ますますそう思ってしまう。
●あー、ラモー、ホント最高っすよ、といってもこのプログラムはもう終わっていて、あとは25日(金)にサントリーホールでシューベルトの「未完成」&「グレイト」の公演がある(→公式サイト案内)、と勝手に告知。
February 22, 2005
ブリュッヘン指揮新日フィル、ほぼ18世紀管
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