●今回の最終予選でニッポンがもっとも負ける確率が高いのはフツーに考えればここ。アウェイのイラン戦。しかし、なぜかホントに負けるとは思っていなかったんだよな。先制されたが、福西のゴールで1-1で追いついたとき、これは予定調和的なゴールだと感じた。が、負けたんである。2-1でイランの勝利。
●ニッポンの先発は久しぶりの4バック。ここまでレギュラーのアレックスと田中マコが出場停止、欧州組が復帰ということで新鮮な顔ぶれになった。GK:楢崎-DF:加地、宮本、中澤、三浦アツ(懐かしい!)-MF:福西、小野-AMF:中村俊輔、ナカタ-FW:玉田、高原。欧州組が参加しているのはイランも同じで、ハシェミアン、マハダビキア、レザエイ、ザンディらの豪華メンバー、これにカリミが柱となって加わり、アリ・ダエイの時代は終わりつつある。高原とマハダビキアがハンブルクでチームメイト、柳沢とレザエイがメッシーナでチームメイト。アジアにもこんな時代が来ようとは。
●イランもニッポンもお互いに抱える問題は同じで、海外組が突然加わってチームの成熟度はガタ落ち、しかし個々の能力は明らかに海外組が高いので使わない手はない。ニッポンの戦い方は悪くなかったと思うのだが、結果的にコンディションと地の利で勝敗が決したという印象が残った。ピッチ状態がどうだったのか、ニッポンの選手がやたらと芝に足を取られていた。高原は不思議なくらいボールが足につかなかった。選手全般に体が切れていない。加地はずいぶん攻撃参加できていた。
●試合後のインタヴューでジーコの悔しそうな顔を見て、この人はサポーター以上に自分のチームの強さを信じているのだなと思った。以前「ニッポンはブラジルとアルゼンチン以外なら世界のどこの国とも対等に戦える」みたいなことを言っていたっけ。
●2点目の失点シーン、これはマリノスでも困るパターンなのだが、中澤がサイドにつり出されてしまうと辛い。中央で加地がハシェミアンと競っていた。日本のサイドバックにはブラジルの影響が強いのか、センターバックと共用できるタイプの選手がほとんどいない(欧州には結構いる)。ストッパータイプだと攻撃参加では魅力に乏しいかもしれないが、つり出されたセンターの選手のカバーに入ったときにパワー負けしなくていいなとちょっぴり思った。
●この敗北、勝ち点計算上、痛いことは痛い。バーレーンがアウェイの北朝鮮戦で勝ってしまったので、2試合を終えてイランとバーレーンが4で並び、ニッポンは3で3位、北朝鮮0。問題は来週のホームでのバーレーン戦である。これに勝てるなら何の問題もない。しかし負けるとバーレーンとの勝点差は4にもなってしまう。引き分けでもちょっと弱気になる。もちろんフランス大会の最終予選に比べればまだまだ天国的な状況ではあるが。
イランvsニッポン@W杯ドイツ大会最終予選
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