●朝、いつもと同じように仕事に出かけたくたびれた中年男が、職場の入り口の前でふと踵を返し、そのまま誰にもなにも告げずぶらりとヴェニスに旅に出る、そんな映画だ→「月曜日に乾杯!」。映画館で見落としたのをようやくビデオで。
●男の名はヴァンサン。フランスの片田舎にある工場で溶接工として働いている。工場の入り口の前では労働者が皆一様にタバコを吸ってて、これを吸い終わってから仕事場に入る。工場内は禁煙なんすね。ヴァンサンは妻、二人の子、母親と同居。退屈で冴えない日常にうんざりし、突如仕事も家族も放り出してヴェニスに向かう。で、そこで出会った気のいい男カルロと意気投合、魅惑的なヴェニスで気ままに遊び、酒を飲み、自由を謳歌する。田舎で死んだ目をしてた男が、ヴェニス(つまり都会)で突然生き生きと目を輝かせる。あー、人生ってすばらしい、VIVA蒸発! 男の願望!
●で、遊び呆けた後にカルロが「仕事に行く」っていうから、ヴァンサンもなんとなくノリで「じゃあ、オレも一緒にいくよ」とか言っちゃう。行ってみると、そこは工場。ヴァンサンの職場とそっくりで、タバコを吸う労働者たちが入り口で列をなしてて、未練がましくタバコを吸殻入れに捨ててから工場に入る。華やかな旅先で浮かれてしまうが、その旅先で暮らす人が送っているのはどこにでもある日常そのもの、自分となーんにも違いやしない。自分は旅人で、カルロはそこの住民だっていうだけ。
●だから物語の着地点は決まっている。後味は悪くない。自分探しの旅に出かける前にどうぞ(笑)。
2005年4月アーカイブ
「月曜日に乾杯!」(オタール・イオセリアーニ監督)
欧州フットボール、法王、スペイン
●新法王はバイエルンファンだった。会員証発行へ。ベネディクト16世はドイツ生まれだから、国内サッカー界最大のビッグ・クラブ、バイエルン・ミュンヘンのサポーターだっとしても不思議はない。しかし前法王がラツィオ・サポだったってのは初耳。バルセロナのソシオじゃなかったの?
●ところでスペイン・リーグについて、最近気がついたことがある。試合中継で、常にスタンドに両クラブのオーナーが臨席している姿が映される。ワタシは最初、これをごく当たり前のことかと思っていた。自分が所有するクラブ、毎試合観戦するのが当然と。でもよく考えてみると、「両クラブのオーナーがいる」ってことは、ホームゲームだけじゃなくて、アウェイゲームも全部生観戦してるってことですよ! 2週に1回、スペイン中を旅してると。日本で言えば毎週末、東京→新潟→東京→大分→東京→神戸みたいな感じで移動しつつ、ビジネスとしてのクラブ経営を行っているわけだ。到底片手間ではできないっすね。
中野ブロードウェイにメイドゲーセン(!)
●東京オタク文化のメッカといえば、東の秋葉原、西の中野。中野ブロードウェイに「まんだらけ」がテナントに入って以来、ヲタ化が著しいことは以前にも述べたが、その濃度は階を上がるにしたがって高くなる。ダンジョンと同じ原理で、進むほど敵レベル(?)が高くなり、お宝アイテムに出会う確率も上がるわけだ。なので、あんまり行ったことないだろうけど、行くなら最上階4FへGO!
●遠巻きに「メイド喫茶」を眺めると、お客一人とメイドさん一人という傍目には猛烈に気まずそうな空間がそこに。あれ、気まずそうっていうか、心地よさそうって言うべきなのかな。
●だが、もう「メイド喫茶」ごときで驚いてはいけない。なんと、見つけました、「メイドゲーセン」。すげー。なにげに一角がゲーセンになっていて、対戦台の後ろに大勢の若人がギャラリーとして待機してるんすよ。「あれー、ギャラリーができるほどの名人さんがいるんすかー」と思ったら、違う違う、メイドさんがギャラリーにキャンディ配ってくれるみたいなんですよっ!
●がんばれ、みんな。ワタシはもう参加できないけど、応援してるぞ(←なんだよそりゃ)。公式サイトもあるみたいだから、興味のある方はTokyo Ranking Fightersでググってみるが吉。先日中野の老舗名曲喫茶「クラシック」が惜しまれつつ閉店したが、萌え要素を導入しての復活を期待したい(ウソ)。
週末フットボール不完全燃焼
●うーん、負けた負けた。マリノス、大宮に負けた。メンバーもかなりそろって来たのにホームで完敗。しかし勝点を落としている割には、今季は順位が下がらない。首位の鹿島以外は勝点が拮抗しているからなのか。それにしてもせっかくワンステージ制になったとたんに、1チームが序盤から独走してしまうのはマズい。2位の名古屋には地球博パワーで追いすがってほしいもんである(なんだそりゃ)。
●土曜日のガンバ大阪vsFC東京、これもハイライト映像でしか見ていないのだが、大黒のハットトリック、スゴすぎ。頭、右足、左足で3ゴール。特に3点目のちょんとワントラップしてボール浮かせながら、そのまま体を反転させてシュートを打ったヤツ。ありゃ世界のどこに出しても恥ずかしくない。何年か前、ガンバのサポーターの方が「大黒っていう若い選手は天才だから、注目しておいたほうがいい」ってことを言ってて、いやー、今にしてみると慧眼っすね。さすがサポ。
フィドラー
●英和辞典でfiddle(ヴァイオリン)を引いたら、【〔俗〕ぺてん 】という記述を見つけた。そういえば、日本語には「三味線を弾く」という表現がある。擦弦楽器と撥弦楽器の違いはあるものの、ともに弦楽器であるのが興味深い。洋の東西を問わず、怪しいのは弦楽器奏者であると(笑)。
●え、ワタシ? ワタシゃ法螺しか吹きません。(←かなりオヤジ的な反応の例)
煙の色はどっちだっ!?
●「ああっ、煙です、今しがた、ついに煙が見えました! 煙の色は……黒、でしょうか。群集から歓声が上がっています。これは白でしょうか。いや、黒に見えます。どちらでしょうか、判然としません、煙が上がっているということだけをお伝えいたします。以上、現場からでした!」
●ドイツ出身の新法王ベネディクト16世は78歳。意外とお年を召している。ワタシはカトリック教会と無縁の者だが、元気に長生きしていただきたいものである。
近頃の高校生と来たら
●「十代だって癒されたい」と来たもんだ。参ったね。5月14日に東京・第一生命ホールで行われる「吉野直子(ハープ)と高校生が創る ティーンエイジャーコンサート2005 ~十代だって癒されたい~」っていう演奏会があって、ワタシはこのキャッチコピーののけぞったんである。これは高校生が作る演奏会っていう趣旨で、そのコンサート制作日記としてブログTeenagerConcert2005まで公開されている。
●で、「十代だって癒されたい」。これは10代のコドモが疲れていることに驚いたんではない。ティーンエイジャーってのは疲れて当然な人生の地獄穴である。ワタシゃ絶対に戻りたくない。しかし「十代だって癒されたい」ってコピーを大人が読むとギクッとする。その反応を知ってて作るんだから賢いなあと思ったんである。
●でも本気でスゴいっすよ。コンサートを「制作する」っていう概念がどこまで伝わるのかわかんないけど、演奏会はアーティストと聴衆だけじゃ成立しなくて、これを企画して、実際に制作する人々がいる。そういう現場に高校生で乗り込んでくるんすよ。これがなぜスゴいと思うかといえば、自分の高校生時代を思い浮かべてみよ。行動力も思考力もコミュニケーション能力もミジンコ並しかなく(あ、ワタシの場合ね)、一切の社会との接点を忌避しながら、電話一本満足にかけられなくて、最高の温室環境でもやっとこさ生きてる程度の生命力であって、しかも20代でも大して進化してなくて、もーなんだか猛烈アンファン・テリブルに圧倒された気分全開、一昨日に向かって逆向きスキップしながら健闘を祈ったのであった。
ACミランvsインテル@チャンピオンズ・リーグ
●昨日の夕刊やスポーツニュースでも取り上げられていたけど、ACミランvsインテル(のインテル側ゴール裏)は酷かった。フジが深夜に中継してくれたので、半分睡眠しながら見てたのだが、インテルのカンビアッソのゴールが不可解にも取り消され(確かにこれは正当なゴールだったと思う)、その直後はそれほど不穏な空気はなかった。ところが、インテル・サポーターたちがミラン側ゴールにモノを投げ出したら、一気に連鎖反応的に広がり、しまいに発炎筒が投げ入れらるともう止まらない。あちこち芝の上で燃えてるし。
●ついに発炎筒がミランのゴールキーパー、ジダの後頭部に命中、ジダは倒れこんだが、そのままではあまりにも危険なのですぐにピッチ外に運び出された。主審はいったん試合を中断させ、選手を引き上げさせた。10分以上経っただろうか、なんとか試合を再開させようと再び選手をピッチ上に呼び戻し、笛は吹かれたものの、またしてもゴール裏から発炎筒が投げられて試合は中止、没収試合となった。
●インテル側ゴール裏はもう試合なんかどうでもいいっていう感じで、さっきまでのハイレベルな試合はなんだったのかと。残念なり。
甘いもの→辛いもの→甘いもの(ループ)
●おっかしーよなー。全然おかしいぞ、この体重計。なんか、太ってるんすけど。ワタシがなにを食べたというのかね、体重計君よ。ここ3年間で最高値、自分的上限値を突破したので、少し気をつけよう。別に世間一般の平均体重から上にも下にもほとんど乖離してはいないのだが、間食好きで食いだすと止まらない自分のヤバさを自覚しているので、タガが外れないよう監視しなければ。放っておきゃ「お菓子の家」に住みかねないからな、ワタシゃ。
●昨日書き忘れたけど、スペインリーグのレアル・マドリッドvsバルセロナはスゴかったっすよ。巧くて、激しい。いつも余裕たっぷりでお尻に火がつかなきゃ働かない銀河系軍団が、キックオフ直後から目の色を変えて闘ってた。ジダンもベッカムもラウールも体を張ってて、まーこりゃさすがのバルセロナもかなわんな、と。ていうか、開幕からこんなふうにやってりゃぶっちぎりで優勝だよ→レアル・マドリッド。
「東京の夏」音楽祭にシュトックハウゼンが来日
●今年の「東京の夏」音楽祭、シュトックハウゼンが来日するんすね。《リヒト=ビルダー(光=イメージ)》が3公演もあって、スゴいっす。あ、でもこれは一週間かかる《リヒト(光)》全曲演奏をするんじゃなくて(そりゃそうだ)、「光の日曜日」第3場の演奏会形式版ということらしい。
●音楽祭全体のテーマは「宇宙・音楽・心」。公式サイトの案内文がすばらしい。「この度は、宇宙のエネルギーの磁場ともなる人間の心や意識、その発動の姿の一つである創造の力と、宇宙との共振をお楽しみいただければ幸いです」。熱い。おー、オレもシュトックハウゼン聴いて、宇宙と共振するぜー、カモン、コンタクテ、レッツゴー、テレムジーク、チャクラが開くぜー!って気になる(←意味不明)。
●ちなみに名作「少年の歌」の続編「老人の歌」が作曲されたという話は聞かない。
桜吹雪、山吹、お疲れ凡戦
●桜もいいが、山吹もいいぞっ! 旧式ケータイのおもちゃカメラではちっとも伝わらないと思うが、派手に桜吹雪が舞う中で、負けじと鮮やかな黄色で人の目を引く山吹はなかなか存在感がある。
●週末のJリーグ、テレビでマリノスvsヴィッセル神戸戦。ヴィッセルはあっという間に楽天カラーがなじんだ気がする。前半、困った主審が実にどうでもいいことで神戸の三浦アツに連続イエローを出して、ピッチから追い出してしまった。マリノス・サポのワタシですら落胆、試合の価値が低下してしまった。ったく、試合を楽しみにしている客の立場も少しは考えてくれよ→プロ審判の人。
●しかし、一人多いのに先にへたばったのはマリノス。アジアの戦いもあって、水曜はタイのアウェイ戦。マリノスとジュビロはほかのチームよりずっと早くシーズンが開幕し、週に2試合ペースで試合をこなしている。けが人を抱えつつも選手を休ませたりしながら、なんとか戦っているが、鉛のように体の重そうな選手がちらほら。先制したもののロスタイムに同点ゴールを奪われて1-1のドロー。憮然。まあ、でもこの悔しさもサッカーの内か。ヴィッセルのあきらめない戦いっぷりに脱帽。
桜、見るしか!
●暖かくなってパッと一気に桜満開、狂ったように咲き誇って、見るなら今、あっという間に散るから今すぐ見やがれなこの週末、スコーーンと晴れてくれて本日桜の名所はどこも人だらけ、あー酔っぱらいもいるだろうなー、混雑するだろうなー、と案じた直後、すばらしいアイディアを思いついた、googleで「桜」をイメージ検索、次々とモニタに映される花をゆったりと楽園気分で満喫、これぞe花見、ヒキコモってても春だねっ!VIVA!
●ってウソ。これからリアル花見してきます。写真の桜は新宿御苑。
CLダイジェストほぼ睡眠観戦
●ラリホー! 昨日の深夜にフジテレビの「チャンピオンズリーグ・ダイジェスト」を見てやろうと、すなわちスカパー契約してないからせめてゴールシーンくらい見ようとワクワクしていたら、なんと睡魔に負けて横になってウトウト、バイエルンとチェルシーあたりまではゴールを確認できたような気がするが、あとはデル・ピエロがしゃべってたり、トニーさんが浮かれてたりとか、意識朦朧どこまでホントでどこまで夢かわからない。朝起きたらほとんどゴールシーンも試合結果も覚えていないのに、なぜか「なでしこジャパン」の沢が「チェルシーが優勝」と予想していた場面だけきっちり記憶が残っている。
●しかしまさかチェルシーがバイエルン相手にロングボールを放り込んでこようとは。あれだけテクニシャン擁してて、屈強なドイツ人相手に高さで勝負するのかよ(いやよく知らんけど、バイエルンの守備陣って)。モウリーニョ監督ってスゴすぎる。
桜、咲く、だいたい咲く
●こんなに気温があがっているのに皮のジャケット着て外に出てしまって汗かきながら呪詛の言葉を吐きかけたら、そこには五分咲きの桜。えっ、昨日までツボミだったじゃん。ブログ用にと思って、ケータイのなんちゃってカメラで撮ってみたのだが、画質悪すぎて桜に見えん。ので、載せない、ゴミ箱ポイで電脳花掃除。
●新年度なので新社会人、新入生の方々もいらっしゃるにちがいない。ここに来たのも何かの縁、ブックマークして毎日訪れるが吉。あなたの若さと可能性を妬んでスポイルしてやろうと待ち構えている邪悪な善意を持った大人どもから、あなたが無事でいられますように。フォースとともにあらんことを!(なんだよそりゃ)。
●フジテレビがせっかくリヴァプールvsユヴェントスの中継してくれたのに、ビデオ録画予約するの忘れたよっ! もう結果知ってるからビデオ貸してくれなくていいっす(涙)。これ、「ヘイゼルの悲劇」の因縁の対戦だったのに。
●ここしばらく忙しさにかまけてサイトのあちこちの更新やらメンテが疎かになっていたのだが、今年度はまたバリバリやるですよ。夏にはこのサイトもいよいよ10周年を迎えることだし。あと当サイトのメルマガ、初心に立ち返ってあくまでクラシック音楽入門者向き路線に据えて、もう少し頻度あげようと思ってるので、購読してもいいよって方はこちらから。止めたくなったらいつでも止めれるし、読者アドレスが発行者にも見えないタイプの安心設計なのでぜひ。
グラットさん
●近所の公園で、大胆すぎるくらい激しくグラグラと揺れている車を発見。揺れるコンテナからは子供たちがきゃあきゃあと騒ぐ声が。どうやら地震シミュレータっていうんだろか、震度2だとこれくらいで、震度3だとこれくらい……とか体験できる装置を搭載したクルマのようであり、その深紅の車体に控えめかつ投げやりに書かれたラヴリーな名前は「グラットさん」。素敵です。
ローマ法王逝去/ムーティ、スカラ座総監督辞任
●ローマ法王が亡くなったため、イタリアでは週末のサッカーの試合が中止(訃報の直前に中止が決定していたようだが)。スペインではキックオフ前に黙祷がささげられた。WOWOWスペイン・リーグの中継で、ヨハネ・パウロ2世がバルセロナのソシオ(サポーター組織の会員)であったことが伝えられていた。法王もロナウジーニョのゴール見てガッツポーズをとったりしていたのだろうか。ご冥福をお祈りいたします。
●ムーティとスカラ座問題、既報の記事、関連サイトをいくつかリンクしておこう。下から2番目、VIVIMILANO.ITに掲載されているムーティの写真に、マエストロの困憊ぶりがうかがえる。
ムーティ氏が音楽総監督を辞任 ミラノのスカラ座(朝日新聞)
Curtain falls on unhappy Muti at La Scala (The Guardian)
Rebellion Made Fall of Muti Inevitable (NYTimes)
Candidature europee per la Scala senza Muti (VIVIMILANO.IT)
南イタリアの申し子~リッカルド・ムーティ
春、特異喫茶店、11対9
●日曜日、東京の気温は20度にも達し、一気に春らしくなった。しかし本日の最高気温はわずか10度というではないか。前もってほぼ確信しているが、きっと体調崩す。桜はまだ蕾、すでに花見ならぬ蕾見をしている人々も。
●あちこちのブログで知ったんだけど、中野の名曲喫茶「クラシック」が閉店。時間の流れが停止してるような場所だったが、この世に永遠の存在はないのだなあ。あとクラシック音楽とは関係ないけど「談話室 滝沢」閉店のニュースもインパクトあった。まあ、自分だって「クラシック」や「滝沢」よりも、圧倒的にドトールやベローチェのほうを使ってたわけだから、文句は言えない。
●Jリーグ、マリノス戦の中継がなく、ちらちらとテレビで大分と浦和の試合を観ていたのだが、「お、大分が健闘しているなー、どうした浦和は」と思ったら、なんと浦和に二人も退場者が出ていたとは。一瞬気づかなかった。ロスタイムにやっと大分がゴールしてくれて、なぜかほっとした。ホーム側が二人多いんだから、これで勝てなかったらスタジアムに足を運んだサポーターは萎える。高松偉い。
万博、家庭調理なら弁当持ち込みオーケー
●って言うんすけどね、愛知万博、愛・地球博。いやー、全然楽しくなさそうだ(スマソ)。これって家庭調理じゃない食べ物の持込みを阻止するために手荷物検査してるってことっすよね。昨日のサッカーのバーレーン戦では、荷物を開けた上で金属探知機でのボディチェックまで受けたのだが、それよりも弁当チェックのほうがもっと抵抗ある気がする。ちなみにスタンドのパン屋、チーズ乗せたバゲット一個が1000円、ワゴン売りのポップコーンも一袋1000円と。
●実はワタシは万博会場のある長久手のあたりに数年間住んでいたことがある(だから名古屋には愛着がある)。昨年所用で名古屋を訪れたときに藤が丘にも立ち寄ってみて、駅前のビルがなくなっているのを発見して驚いた。でもそれ以外は意外と変わっていない。あのあたりは完璧に生活圏だったので、隅から隅まで懐かしかった。
●あ、サッカー・ファンなら、名古屋に行くときはぜひ瑞穂競技場へ。あそこはスゴい。なんと、ショボいんである。TOYOTAを母体とし、有力選手がぞろぞろいるリッチなクラブの名古屋グランパスが、まさかこんなスタジアムで戦っていたとは。関東で言うと、フロンターレの等々力より小さく、大宮よりは大きい(が、雰囲気は近い)。昔ながらの陸上競技場で、なにしろベンチシートがある。どう考えてもクラブの資金力とつりあっていない。でもなんというか、これはこれで味があって悪くないんだな。交通の便もいいから(これ大事)、今名古屋に住んでいたらきっと通っていた。