●「売れている」というのでどんなものかと見てみたのだが、なるほど、これは売れるよ。東芝EMIの「ベスト・クラシック100」というクラシック音楽入門者向けのコンピレーション・アルバムなのだが、なにがほかと違うかといえば圧倒的なボリューム。CD6枚組っすよ。それで定価3000円也。
●クラシック音楽を聴きはじめた頃、まだなにを聴くにも手探りだから、ちょっとした音のガイドが欲しくなることがある。まずいわゆる「名曲中の名曲」をさらっと撫でておいて、その中で自分にピンと来たところを集中して攻めてみたい、とか。ワタシの場合は、昔、CBSソニーが配っていた「音のカタログ」っていうカセットテープがものすごーく役に立った。古今の名曲のサワリを30秒くらい詰め込んであるだけなんだけど、あまりにおもしろくて繰り返し繰り返し聴いた。「へー、こんないい曲があるんだ」とか「なにこれ? だれがこんなの好んで聴くわけ?」とか。今だったらこの「ベスト・クラシック100」が似たような役割をさらに強力に果たしてくれるわけだ。
●もっともブロードバンド環境強まる昨今、ネット経由で名曲ライブラリーに触れるという手段もある。連載「ワンダージュークな日々~山尾敦史のネット音楽配信奮戦記」第5回を掲載、よろしければご一読を。
May 9, 2005
ベスト・クラシックス100
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