●NHK「芸術劇場」実相寺演出の「魔笛」で出てきたウルトラ怪獣で、名前の思い出せないヤツがいて気になってしょうがなかった日曜日の夜。
●さて、スペイン・リーグ。引き分け以上で優勝という有利な条件で、バルセロナは17位のレバンテと対戦。アウェイながら1万人のサポーターが来て、半ばバルセロナのホームのような雰囲気。試合前から優勝は決まったかのようなムードだったが、選手たちは積極性を欠き、なんとレバンテが先制。レバンテも降格争いがあるから必死、お互いに激しいタックルが多く、荒っぽい試合になった。
●後半15分にエトーのゴールで追いつき、時間の経過とともに「お互いに勝点1ずつ分け合おう」という合意ができてきて、試合が終わる頃にはバルサは後ろでボールを回すだけ、サポーターはすっかりお祭り状態。笛が鳴って、みんな抱き合う抱き合う。いいなあ、歓喜の場面は。
●バルセロナの優勝は6年ぶり。かつてスペイン・リーグは毎年レアル・マドリッドとバルセロナのどちらかが優勝していたようなものだったが、その後群雄割拠の時代が到来、赤と青の名門がこんなに栄光から遠ざかることになろうとは。で、待望のタイトル獲得を果たしたのが監督がライカールトだというのも感慨深い。今、彼の世代のスター選手たちが次々と監督になっている。オランダならフリット、ファン・バステン、ドイツならフェラー、クリンスマン。スター選手は下積みレスに代表監督になることも珍しくないようで、ライカールトもオランダ代表監督を務めているわけだが、この世代はネクタイを締めていてもどうしても監督というより「元スター選手」に見えてしまう。それが、今回の優勝で少し変わったかもしれない。少なくともライカールトは、もうスーツを着た「元スター選手」には見えない。フットボールの「監督」に見える。
May 16, 2005
バルセロナ、99年以来のリーグ優勝
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