●最近、代表の試合となるともっぱら新横浜か埼玉。ウチからはどっちも遠くて、そして帰りは猛烈に混雑するので、ヘトヘトになるんである。公式戦だからそれでも行きたいわけだけど、今後親善試合はテレビでいいかなと思ったり。
●それにしてもこの試合、場合によってはドイツ大会出場をかけたイランとの決戦ふたたびとなる可能性もあったわけだが、結果的には消化試合となってしまった。お互いすでに出場権を獲得しているんだから、ムードは実に友好的である。これくらい負けても失うもののない試合もないと思うんだが、果たしてテレ朝はそれでも「絶対に負けられない戦い」とか連呼していたんであろうか。
●イランもニッポンも似たような立場で、海外組は不出場、国際的スター選手が見当たらない。もちろんカリミとかいないっすよ。なじみのあるのは大ベテランのアリ・ダエイだけ。試合は予定調和的にホームのニッポンがほとんどボールを支配し、加地様の代表初ゴールで先制。後半オウン・ゴール(記録は大黒)で追加点、審判はバランスをとってアリ・ダエイにPKをプレゼント、妥当な結果に終わった。ニッポンの守備が崩されたシーンはなかったように思う。
●後半、ワタシはうとうとして一瞬気を失ったくらい、平和な夏の夜だった。蒸し暑く、次々とビールが売れたためか、あたりにホップの芳香が充満していた。口の中で空想の苦味を味わいながらも、実際に手にしていたのは甘いコーラ。ピッチの上もそんな感じ。巨大スタジアムの最上段後ろから2番目の列というはるか彼方からのんびりと眺めていたが、試合が終わればジーコの挨拶やセレモニーをあきらめて、駅へと急ぐ。6万6千人の大行列の6千位くらいを目指して。
August 18, 2005