●パスカル・モンテイエのテオルボ(大型のリュート)によるバッハの無伴奏チェロ組曲第1番~第3番とロベール・ド・ヴィゼの組曲集。Virgin/VeritasX2で廉価2枚組で再リリースされたものを聴いている。いつでも聴けるように、ワタシのCDプレーヤーの脇に一ヶ月以上ずっと置かれている。バッハの無伴奏チェロ組曲はリコーダー、ヴィオラ、サキソフォン、マリンバ等々さまざまな楽器で弾かれるが、もちろんテオルボで弾いたってちゃんとバッハ。何の不足もない。ロベール・ド・ヴィゼはルイ14世のギター教師。バッハと同様、プレリュードではじまってアルマンドが続き、クーラントやサラバンドを挟んでジーグで終わるという、フランスの古典組曲集。しっとりした情感豊かな舞曲が並ぶ。名曲を聴きたいなと思ったときはバッハのほうを、ぼうっとしながらつらつらと考えごとをしたいときはヴィゼを聴く。と思ってたが、結局ワタシはいつでもぼうっとしてしまいがちなのだ。
●そして、バッハのほうには「ぼうっとしてしまう人」のためのサプライズが用意されている。最後のトラック、無伴奏チェロ組曲第3番のジーグだが、タイムテーブルに10分16秒と書かれている。なんだこれは。演奏は普通に3分強で終わる。そして、その後たっぷり6分ほどの無音状態が続く。曲はとっくに終わってるのに、CDプレーヤーが停止しないんである。で、突然、「♪ぼろろんろん~」と即興っぽい(?)フレーズが短く弾かれて、おしまいとなる。びっくりするのである。何度もかけて、何度もびっくりするんである。
October 4, 2005
パスカル・モンテイエのバッハとヴィゼ
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