●野村総研の調査研究がおもしろかった→オタクの市場規模は12分野で172万人。ヲタはこだわり分野にはムリしてでもお金を注ぎ込むから、こういうマーケティングも有効なんだろう。それにしても見逃せないのはこのオタク12分野である。コミック、アニメ、芸能人、ゲーム、組立PC、AV機器、携帯型IT機器、自動車、旅行、ファッション、カメラ、鉄道。ふはっ。ないのである。クラヲタはもちろん、音楽という分野自体が存在しないんである。われわれは日常世界でも少数派なら、なんとヲタク世界でも少数派だったのだ。さあ、一緒に歌おうじゃないか。♪わたしはこの世に忘れられ~(マーラー「大地の歌」より)。
●一昔前は経済視点で描いたオタク世界ってのは的外れなものになりがちだった。オタクとは無縁のオッサンが作るものだったから。でも今は調査研究する本人がもうオタク上等世代なので安心。休日をアキバで楽しく過ごせる感がしっかり伝わってくる。
●記事後半の「オタク層の5つの類型」は秀逸。「家庭持ち仮面オタク」「わが道を行くレガシーオタク」「情報高感度マルチオタク」「社交派強がりオタク」「同人女子系オタク」の5タイプ。特に「同人女子系」というカテゴリーをちゃんと押さえてるのが偉いんじゃないだろか。
October 7, 2005