●去年もそうだったんだが、なぜかニッポン代表の試合とウィーン・フィル来日公演が重なってしまう。水曜日は試合ある可能性があるから注意しなきゃいけないってわかってたのに。前半はシューベルト「ロザムンデ」序曲、モーツァルト「ハフナー」、後半にラヴェル「スペイン狂詩曲」、ファリャ「三角帽子」第2組曲。「三角帽子」に魅かれてこの日を選んだのだが、どれも大満足。特に後半はめちゃくちゃ楽しかった。開放的で快楽度高くて、しかも繊細で洗練されていて、「三角帽子」の「ホタ」ではあまりの高揚感にワタシの周囲のオバサマおじさまたちが次々と失神していったのであった(軽くウソ)。自分がコンサートで得られる最良のものは、新たな知見でも発見でもなく、この楽しさであったのだと再認識。前日同じプロがFMで放送されていたように、アンコールは「運命の力」序曲、お腹いっぱい。
●浮き立った気分で帰宅し、ビデオでウクライナvsニッポン代表戦を再生。黄金色のパラダイスから一気に灰色の暗鬱な世界へ。ガマンだ、人生に大切なのはガマンだ、ジーコ・ジャパンはそう諭していた。雨の重い芝でウクライナの巨人たちと体を激しくぶつけ合い、吹っ飛ばされそうになりながらひたすらハイボールを跳ね返す。耐え切ればきっと好機は訪れる、いつもそうだったじゃないか、そして忍耐の末に中田コは退場を宣告され、本日代表デビューの箕輪は不思議なPKをとられ、0-1で敗退した。ジーコは激昂して試合終了後も審判に抗議を止めない。あ、シェフチェンコは風邪で欠席。
●茂庭と箕輪のセンターバックはコンビがよい、名前的に。MONIWAとMINOWAのセンターバック2枚っすよ。たとえるならアフリカのどこかと対戦したら2トップがチャムチャムとチョムチョムだった、みたいなもんだろう。
October 13, 2005
ムーティ/ウィーン・フィル、そしてウクライナ戦
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