November 4, 2005

扇形に戦隊を組めっ! 弦楽四重奏+ソプラノ独唱

●一昨晩はボロメーオ・ストリング・クァルテット(第一生命ホール)へ。シェーンベルクの弦楽四重奏曲第2番を実演で聴けるという貴重な機会だったので楽しみにして出かけたのだが、期待以上にすばらしくて満喫。この曲は四重奏に加えてソプラノ独唱が入る。前半は四重奏のみ、後半の第3、4楽章ではソプラノでゲオルゲの詩。シェーンベルクの書いた曲の中でも一、二を争う美しい音楽なんじゃないだろうか。「グレの歌」や「浄夜」に浸れる方なら大丈夫、それらと同様の意味でスーパー・ロマンティックで官能的な音楽。それにしても弦楽四重奏とソプラノっていう組み合わせがこんなにも調和するものだったとは。録音じゃわからんものっすね。ソプラノの星川美保子さんのクリアな声もすばらしかった。ちなみに同ホールでは「クァルテット・ウェンズデイ」として、弦楽四重奏の意欲的なシリーズを企画していて、本公演もその一環。お近くの方はぜひ。
●たぶん多くの人がそうだと思うんだけど、ワタシもラサール・クァルテットの新ウィーン楽派四重奏曲集の録音でこの曲を知った。CD4枚でシェーンベルク、ベルク、ウェーベルン、一通りそろってる。昔、これ最初に聴いたときは驚いたなあ。なぜかワタシはシェーンベルクの作品番号のないニ長調の曲を最初に取り出してかけたのだが、てっきり中身がまちがってると思ったんである。ありゃ、なんじゃこりゃ、ドヴォルザークが入ってるんじゃね?みたいな。今、ひっさしぶりに取り出して聴いてみたら、やっぱりドヴォルザークっぽい、割と。

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