●どうやらルービックキューブがリバイバルしてるっぽい。このパズル、かつて大ブームとなった。猫も杓子も立方体をカシャカシャと回転させていた。ブームが去った後もおもちゃ屋や雑貨屋の片隅にしっかりと残っていたので普遍的なおもしろさがあるんだと思う。世界大会決勝の決勝で日本人が活躍したというニュースも。
●ガキのころに夢中になった3x3x3の基本のルービックキューブ、ワタシは当時常にこれを1分未満で全面そろえることができた。1分未満は楽勝、しかし30秒を切るのは神業、そんな感じだった。当時のブームを知らない方は「うわ、iioさん、すげえ!」と勘違いしてしまうかもしれないので説明しておくと、ワタシの身の回りのガキどもは誰でもそろえられた。みんなタイムアタックを競い合っていたので、完成できるかどうかなんて問題にもならない。実は思考力じゃなくて、運動神経と反射神経を競ってたんである。
●このパズルには、「どんな状態からでも、必ず完成させる」ためのアルゴリズムがいくつかある。ワタシを含むガキどもは、夢中になってこのアルゴリズムを「暗記した」。誰も理解なんかしちゃいない。楽譜の速くて難しいパッセージを反復練習によって体に覚えこませるかのように、ただひたすら繰り返して体に叩き込んだんである。こういうのは子供は得意である。今のワタシには絶対ムリ。
●現在amazonで販売されているルービックキューブは親切にも「6面完成攻略書付」となっている。仮にそんなオマケがなくてもネットで調べりゃ完成法は必ず見つかるだろう。では、かつてのブームにおいて、子供たちは完成法をどうやって入手したか。いろんな方法があっただろうが、ワタシの記憶では駄菓子屋のガチャガチャ(ガシャポン)のひとつに「ルービックキューブ攻略法」の紙切れが入った景品があって、それを回し読みして完成法を覚えた。ガチャガチャが子供世界のネットワーク機能を果たしていたのだ。
November 13, 2005