●帰省ラッシュもスタート、ネット上からは人も減りはじめる頃。もういくつ寝るとお正月、これ微妙で2回かもしれないし1回かもしれないし、なかには全然このまま寝ない人とかいたり、3回も4回も寝ちゃう寝太郎ライクな人もいるかもしれんわけだが、ともあれ2006年。クラシック音楽業界的には大々的にモーツァルト生誕250周年である。あまりにモーツァルトの存在が大きすぎて、その陰に隠れちゃうかもしれないついてない人々を挙げてみよう。
●まずは唯一モーツァルトにちょっとは対抗できるかもしれない人。ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906-1975)生誕100年。お正月はぜひ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」で祝いたい(ウソ)。メジャーどころではロベルト・シューマン(1810-1856)没後150年ってのもあるのだが、「没後150」ってのがちと弱い。それでも力強く祝うのならお正月はブログ立ち上げてeダヴィッド同盟を結成するが吉。
●ほかにもまだまだ、こんな作曲家たちが記念年を迎える。
アレンスキー(1861-1906) 没後100年
アリアーガ(1806-1826) 生誕200年
ミヒャエル・ハイドン(1737-1806) 没後200年。ヨーゼフ・ハイドンの弟。
ブルクミュラー(1806-1874) 生誕200年
パッヘルベル(1653-1706) 没後300年
アリアーガは「スペインのモーツァルト」とも呼ばれた人なので、モーツァルトとセットで祝うのもいいかもしれない。ミヒャエル・ハイドンはヨーゼフの弟というただでさえ日の当たりにくいポジションにいながら、ここで今度はモーツァルトと重なり影が薄くなるというついてなさ。ブルクミュラーはどうか。記念音楽祭で延々とブルクミュラーを聴かされるとか弾かされるとか、そんな悪夢のフェスティヴァルがあったらイヤだ。パッヘルベルは没後300年。これもカノンを延々300回反復するとかって罰ゲームだよ、それじゃ。
●番外編。こんな人たちもいる。今後しばらく生誕100年は演奏家・指揮者が続々登場してくる、きっと。
アンドレアス・ヴェルクマイスター(1645-1706) 没後300年。オルガン奏者、音律論の人。
アンタル・ドラティ(1906-1988) 生誕100年。指揮者。
ピエール・フルニエ(1906-1986) 生誕100年。チェロ奏者。
パウル・ザッハー(1906-1999) 生誕100年。指揮者。同時代作曲家への委嘱多数。
ルキーノ・ヴィスコンティ(1906-1976) 生誕100年。映画監督、演出家。