April 20, 2006

シーズン開幕。草魂伝説は今日もはじまらない

写真は本文と無関係だが、雰囲気的にはこんな感じ●開幕したのだ、今年も。そう、ワタシたちの草サッカー・シーズンが! ナイター設備のある都営グラウンドを借りているのだが、冬の間は使わせてもらえず、春とともに開幕する。
●テレビでサッカーを見ているとき、ワタシはロナウドがボールを失っただけで、あいつはもっと痩せればスゴいのになあとか、そこはシュートじゃなくて右でドフリーのラウールに渡せよとか、神をも恐れぬ傲慢な態度で選手に過酷な要求を課す。が、自らがグランドに立ったとき、ワタシは豹変する。鬼のように。いや違った、子羊のように。「ブルブル、ケガしませんように、ブルブル、足が攣りそうなのでボールが来ませんように」。
●とあいかわらずのヘタレっぷりだが、問題はそんなことではない。傍目にはどんなに緩慢な動きをしていたと見えようとも、実はワタシは今日は調子がよかった。驚くほど、意図のあるパスを味方に通した。意図しないパスまで通った。これが攻撃の起点になるということか(←ここ笑うとこ)。守備も少しはできた。もっとどうということもないこと、たとえば味方がおへそくらいの高さに投げたスローインのボールに対し、頭を低くしてヘディングして、ボールを相手の足元に戻す。そんなていどのことができただけで、実はワタシは嬉しい。
●と、楽しそうに書きつつも、試合は無残にも0-6で敗れたのである。終盤、ワタシたちは「2試合連続無得点」になるのを回避すべく、多くが守備を捨て、前線に残った。結果、ワタシにも絶好機が訪れ、ゴール前で猛烈フリーのシュート・チャンスがあった。ゆっくりバウンドして入ってくるクロスボールに、慎重にタイミングを測ってボレーでドスン!というパターン。「ドスン!」は脳内で鳴った音で、本当は「カスッ!」であり、蹴ったボールはクロスバーの上を越え、宇宙一甘美な瞬間は訪れなかった。惜しい。あと一歩で、世田谷にワタシにしか見えないサンチャゴ・ベルナベウが現出していたところだったのに。

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