●というわけで、先日もチラリとご紹介した、日本初の(笑)サッカー・クラシック・コンピレーション・アルバム、「ワールド・サッカー・クラシックス」が今月21日にリリースされるのだ。様々なサッカー・シーンで耳にするクラシックの名曲を集めたこのアルバム、日本代表vsブラジル代表戦の前日に発売されるのだが、もちろんFIFA全然非公認! よく見りゃどこにも「ワールドカップ」の文字なし! FIFAアンセムもオレンジレンジも収録してません! 「ユルネバ」も「オレオレ・チャンピオン」もアレンジものも一切なくて、全曲純粋にクラシックの名曲を収録、音源はTeldecとかEratoなのでフツーにクラシックの著名アーティストが演奏してます。そして選曲と解説原稿は不肖ワタシだ!(笑)
●ところで、「サッカー・クラシック」などという括りで一枚のアルバムが作れるだけの曲があるのかと思われる方もいらっしゃるだろう。たしかに1、2曲、ムリめの選曲もなくはないのだが、ちゃんと作れるのだ。ラインナップはこんな感じ。
ヴェルディ:歌劇「アイーダ」より「凱旋行進曲」
エルガー:行進曲「威風堂々」第1番
プロコフィエフ:バレエ「ロメオとジュリエット」より「騎士の踊り」
オルフ:「カルミナ・ブラーナ」より「おお、運命よ」
プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」~「行け、わが 思いよ、黄金の翼にのって」
シャルパンティエ:「テ・デウム」より「イントロダクション」
ヘンデル:「戴冠式アンセム」より「司祭ザドク」
R・シュトラウス:交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」冒頭
ワーグナー:「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第一幕前奏曲
ハイドン:弦楽四重奏曲第77番「皇帝」第2楽章
パリー/エルガー編:エルサレム
●実はこの企画、選曲する時点で本家イギリスのCD事情を調べてみた。すると「サッカー・クラシック」という企画で何点もCDが出ているのである。曲目一覧を見ると、ワタシにもどうしてこれがサッカーなのかよくわからないものもあったりして、一点、amazon.co.ukから取り寄せてみた。そしてブックレットを開けてみてビックリ。なんと、曲一覧と少し写真が載ってるだけで、一言も解説文がない(笑)。げげっ、そんなんでいいのかよっ!
●その反動もあってか、このCDの解説原稿は饒舌になってしまい400字で16枚もある。大いに楽しんで書いてしまった。ありがたいことである(関係各位に深く感謝)。クラヲタ向けではなくて、サッカー・ファンにクラシックを楽しんでもらおうっていう趣旨なのでナンであるが、ワールド・サッカー・クラシックス、よろしければぜひ。サッカー好きのお友達にも教えてあげよう!