●熱い試合ではあったが、主審も熱かった。飛び交うイエローカード16枚(!)、退場者は4名。大荒れ。
●ポルトガルは前半23分、デコ→パウレタ→マニシェとつないで鮮やかな先制ゴール。しかしクリスティアーノ・ロナウドがブラルスの激しいタックルで負傷交代。オランダも左はロッベンの縦への爆走ドリブル、右はファン・ペルシの手品みたいなキックフェイントからの切り替えしが炸裂。が、美しかったのはここまで、熱すぎる好ゲームは思わぬ方向へ。
●前半ロスタイムにコスティーニャが2枚目のイエローで退場したのはしょうがない。が、後半フィーゴが間接的な逆襲に出る。ブラルスと競り合った際、フィーゴは顔面を押さえながら大仰に倒れる。肘撃ちを食らわせたとして、ブラルスに2枚目のイエロー、退場して10人対10人へ。スローで見ると確かにブラルスは肘を出しているが顔面には入っていない(と見えた)。首のあたりじゃないかなあ。でもフィーゴはピッチに出て顔面を氷で冷やしてもらっているんすよ。やれやれ。だけどワタシは心情的にフィーゴに味方したい気分。だってみんなあまりにもディフェンスに肘を使いすぎる。もう条件反射的に肘。肘撃ちはサッカーの敵。
●さらに荒れたのは後半33分。レフリー・ボールで試合を再開する場面、ポルトガルはオランダがボールを返してくれると思っていたら、なんとオランダがフツーに攻めてくるじゃないですか。デコはあわててカード必至のタックルで相手を止めて、これが2枚目のイエローで退場。あまりに気の毒。以後、スタジアムはオランダがボールを持つたびに大ブーイング。恐るべし、エゴ。醜悪。
●選手たちはすっかり冷静さを失ってゲームは混沌へ。落ち着いてプレイすれば、オランダはもっと10対9の数的優位を活かせたかもしれないのだが……。後半50分(ロスタイムが6分あった)、オランダのファン・ブロンクホルストが2枚目のイエローで退場。残ったのは9人対9人。退場したポルトガルのデコとオランダのファン・ブロンクホルストが並んで座って、冴えない表情でなにか話している。そうだ、この二人、バルセロナじゃチームメイトではないか。
●1-0。ポルトガル勝利。デコが次に出場できないなんて、イングランドはついている。イエローカードはW杯史上最多タイ、退場者4人は最多。ロシアの主審イワノフさん、記録達成です。さようなら、もう来てくれなくていいっす。試合はおもしろかったけど。
June 26, 2006
決勝トーナメント:ポルトガルvsオランダ。沸騰。
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■決勝トーナメント1回戦 52 2006年 6月25日 ニュルンベルク POR:NED 1-0 (1-0) ゴール: 18. マニシェ (23') なんだか両チーム合わせて16枚のイエローと4人の退場者を出したゲームってどうなんですかね。 明らかに審判のカードだけで選手を静め... 続きを読む