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June 29, 2006

決勝トーナメント:スペインvsフランス。残照。

トレビア~ン●はうう、満喫。こういう試合こそ、みんなが見たいワールドカップの試合なんだと思う。お互いにテクニックがあって、しかも序盤からオープンに攻めあう。70分間相手のミスを待ち続ける戦いより、こっちのほうが断然おもしろい。気温20度っていう涼しさも大いに貢献してくれたはず。ワールドカップはいつも暑さが問題になるじゃないっすか。普段、シーズンオフの時期にやるわけだから。いっそ、毎回南半球で開催すればいいんでは。って、ウソウソ。
●前半28分にビジャがPKを決めた時点では、フランスはかなり厳しくなったと思った。ジダンをはじめとするベテラン選手は4年前のリベンジを果たそうとしているっていうよりは、8年前の同窓会をしてるっていう印象が強くて、いくらなんでもそりゃムリだろう、と。それにまたアンリのワントップで、トレゼゲはベンチだし。ああ、これがジダン現役最後の試合になってしまうんだろか……。
●が、前半41分にリベリーが見事なゴールを決めて同点、後半38分にはジダンのフリーキックに合わせてビエイラが逆転。なんだかこりゃ8年前の雰囲気を思い出してしまうではないか。でもそんな逆転劇すら、ロスタイムのジダンのゴールの前座みたいなもの。リードしてからジダンはゴールを狙っていた。ようやく後半47分になって、スルーパスに抜け出してペナルティエリアで切り返してプジョルをかわして、キーパーのカシージャスの飛んだ逆に右足で豪快ズドン。あっ、伝説。ワタシは笑いが止まらない。バルセロナのプジョルをかわして、レアル・マドリッドのチームメイトのキーパー相手に決めたところとか、もし負けてたら現役最後の試合になってたこととか、この勝利で次はブラジル戦で8年前の決勝の再現みたいになることとか、いろんな因縁がこのゴールを伝説の域に高めている。
●次の準々決勝、もはやブラジルがフランスに勝てるとは到底思えない。どう見てもブラジルのほうが戦力は上なのに。


スペイン 1-3 フランス
至福度 ★★★★
伝説度 ★★★★

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