●スペインvsフランス戦でも書いたけど、ここまで筋書きができちゃったら後はジダンとフランスの復活劇になるしかない。奇しくも8年前の決勝戦と同じ組合せ。もうひとつ、近年の最強フットボーラー対決であることも見逃せない。ジダンとロナウジーニョ。大会前はジダンの活躍なんて期待されてなかったし、ロナウジーニョの大会になることがほとんど当然のことのように語られていた気がする。
●しかしよくわからんのだが、どうしてブラジルはフランスを前にすると借りてきた猫みたいになるのか。8年前もそう、今日もそう。ジダンのフリーキックからアンリが先制ゴールを決めた、そこまではフツーにあり得る。が、その後、熱くなったブラジルが鬼のような猛攻を仕掛けてくるはずなのに、なぜか沈黙してしまう。ロナウジーニョは4年前の日本ですでに伝説プレイを見せてくれたけど、今回はノーゴール、普段バルセロナで見せているプレイの半分もできなかった感じ。アドリアーノもどうしちゃったのか。1-0でフランス優勢のまま勝利。欧州で開催されるワールドカップでは欧州が強い、この基本法則がさらに強まって再確認された今大会、ベスト4は全部欧州。
●伝説の物語となるためには、8年前の再現を狙うフランス vs 8年前だって優勝したのは開催国だよだからドイツ、ってファイナルを期待したいものである……って、ドイツ戦はイタリアを応援するけど。
●印象的な場面。前半45分が終わってベンチに帰ってくるジダンに、ブラジルのベンチからロビーニョが出迎えて抱擁。ジダンから見りゃブラジル代表はレアルマドリッドのチームメイトだらけだけど、特にロビーニョはジダンになついてるのが微笑ましい。フランスが負けたら即、ジダンの引退試合になるからなー。でも勝ったのはフランス。ジダン、またマルセイユ・ターン見せてくれっ! あと次戦はジダンにはつまんないイエローカード出すの禁止! スペイン戦で一枚もらってるから。決勝に出場停止で引退じゃあ泣くに泣けん。ジダンだよ、そのへんのヘッポコといっしょにしちゃいかんよ。
July 2, 2006
準々決勝:ブラジルvsフランス。再現ドラマなのかこれは。
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